COMPASS高知.Jr 想いがお手紙になるまでに

金曜日のCOMPASSです。
少し肌寒さの残る頃、賑やかな春を連れてお友達はCOMPASS高知Jrにやってきました。

一言でいうと「元気」なお友達です。
保護者様の願いは「お話を聞くことができるようになって欲しい。」というものでした。
そして幼稚園や就学した学校でも「落ち着いて過ごし、お友達と仲良く遊んでほしい。」と願いは尽きません。

3月のお友達は、少しもじっとしていませんでした。
部屋の中を動き回り、跳びはねたり、落ち着きがありません。
あちこち視線が移り、目に付く物が気になり、瞬間、瞬間に行動がクルクル変わり、気持ちが跳ね回って、まるでピンボールのよう。
目に付いたものを勝手に取り、許可も求めず勝手にガサゴソと教材を触ってしまいます。
いつも常に気が移り変わる状態は、まさに停止スイッチのない走り続けるマシン。
これではお友達の脳も相当疲れるはずです。

そんなお友達の状態を保護者様から伺った児発管が個別支援計画に設定したのは「黙って静かに座って居られるようになろう。」
「丁寧で正しい言葉遣いができるようになろう。」という2つの項目です。

さて、使用する教材は年中のお友達が興味関心を持つ絵本などからCOMPASSの指導ツールやプリントから「あいうえお表唱和」「なぞり書き」「数のカード」などを選択します。
まずは着座する、座れるようになったら集中できるように、次には長い時間頑張れるようにと学習姿勢のステップアップを目指すことにしました。

当初のお友達は絵本にも集中するよりも、周りをキョロキョロ見回すことが頻繁に見られました。
学習中なのに椅子から立ち上がろうとしたり、机をカタカタ揺らしています。
余暇の時間も、周りと関わるより、一人であちこち動き回るお友達でした。

春から夏、そして秋へ季節が移り、次第に膨らんで実っていく稲穂のように、成長は緩やかに現れることになります。
最近のお友達はずいぶん落ち着いて過ごせるようになり、絵本を自分で読んだり、ひらがなのなぞり書きなどにも積極的に取り組めるようになってきました。
他のお友達にも自分から話しかけ、一緒に笑顔を見せて遊ぶ姿が見せるようになりました。
COMPASSに着いたとき、職員室に入るときにも、元気よく丁寧なご挨拶をするお友達がそこにいます。
困ったことやわからないことを先生に尋ねたり、助けを求めることもできるようになりました。

最近お友達の成長が著しいことや、COMPASSの活動が楽しそうだからと、保護者様から利用時間を延ばしてほしいというご要望がありました。
実際、字を書くことが好きになったお友達が、保護者様にお手紙を書いて渡してくれたそうで、本当に嬉しかったとエピソードを聞かせてくださったそうです。

目指していた「人の話をきちんと聞き、理解し、行動できるように」なることは、今後も更に目指していき、また遊びでも順番を守るなどのルールを守りながら、正しく、楽しく笑顔で過ごしていけるように共に歩みを進めていきます。

COMPASS発達支援センター高知 .Jr
所在地:〒780-0925
    高知県高知市西町86-1
連絡先:088-855-9338

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