COMPASS本部教室 変わらぬ想い

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部教室に保護者様がご出産される里帰りの数ヶ月だけのお友達をご紹介します。
短期間ではありますが、保護者様は「お友達と共有する時間を楽しんで欲しい。集団生活の中で年齢に応じた行動力や理解が出来るようになって欲しい。」と優しい想いを話されていました。

気がかりなことは「言葉の遅れ」だとのことで、できるだけ濃密に有意義に過ごせるようにと「友達と共有する時間を楽しむこと。語彙数を増やし、数量3までの把握ができるように。」を目指した個別支援計画が設定されました。

利用当初は、お迎えに行くと逃げ回り、車に乗っても大泣きだったお友達。
COMPASSに到着してからは、色々なものに興味津々で、クルクルと瞳を動かし目移りするようでソワソワ落ち着きません。

本部教室では「ラジオ体操」が行われていますが、動きを真似るのが難しいようで、落ち着かなく辺りをソワソワ、ウロウロ。
着座も落ち着かない様子だったので、療育机に切り替えてみました。
すると「静かタイム」や「絵本の時間」「50音唱和」「ひらがなのうたの唱和」そして学習は、着座して参加できるようになっていきました。

言葉の習得にはまずたくさんの言葉に触れ、次に言葉と表す状態やモノなどの意味の一致が進み、それから動作やモノが伴わなくても言葉だけでわかるようになって、初めて自分で使える段階に入ります。
お友達との言葉の学びは、日常会話の中で玩具を手渡すシチュエーションなどでパターン化した言葉を交わし、スムーズに言葉が出るように発語を促していきました。
また、数の認識を向上させていこうと、おはじきや色棒を先生と一緒に数えながら学びます。

お友達は飛躍的な伸びを見せました。
特に「50音表」や「ひらがなのうた」は順番を覚えて、皆と一緒に堂々と唱和できるようになりました。
「こんにちは」「さようなら」「いただきます」「ごちそうさま」などの挨拶は、場面に応じてきちんとできるように。

最初の月こそ療育机で学習していましたが、直近では友達と一緒に机に座って20分間程度の学習ができています。
切り替えや先を見通す力も育っているようで、自由遊びから静かタイムに入る時、自分から着席したり、帰りの絵本の読み聞かせでは、リュックを持って着席する姿も見せるようになりました。

学習が終わった後の余暇の時間ではミニカーや電車で一人遊びで過ごしていたお友達ですが、次第に周りのお友達と自然な交流が始まり、玩具やボール遊びを通して友達同士の関わりが持てるようになっていきました。
送迎車では大泣きだったお友達は、お迎えのときに先生に抱きついてご挨拶、いそいそと乗車する姿を見せるようになりました。

特別な時間を過ごしたCOMPASSの数ヶ月、お友達の成長は「飛躍的」そのものです。
保護者様は、里帰りを終えて保育園にまた通い始めたときの先生の驚きを楽しみにしておられるのだそうです。

秋になり、小さな家族が一人増えたお友達の家庭は先日お住まいのある千葉県に戻っていかれました。
振り返ればあっという間の3ヶ月。
今後COMPASSで会うことはありませんが、今でも時折お電話やお手紙での交流は続いています。
これからも変わらぬ想いで、どこにいてもお友達の未来が輝くものであるように願って止みません。

COMPASS発達支援センター本部
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1-2-35
連絡先:093-475-0449 

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