COMPASS丸亀 積極的な関わりを

水曜日のCOMPASSです。
この春就学したお友達がCOMPASS丸亀に通い始め、早いもので7ヶ月が過ぎました。
困りごとの1つは言葉の不明瞭さ、気持ちの表現ができないことで、病院で指導も受けているそうです。

ですが、素直に行動したり集中したりすることが難しく、皆と一緒に食事をすることも難しいといいます。
手先の動きにぎこちなさもありスムーズに行動ができないので、できることを増やし、学習でも読み書きの向上を願っておられた保護者様です。

春のお友達に作成した個別支援計画では「新しい環境に慣れること」「指示を受け入れ行動出来るようになること」「発語を促し、言葉の表現・伝える方法の獲得」「集団の中で落着き過ごすこと」そして「手先訓練による技能の向上」という目標を設定しました。

通い始めてからしばらくの間、お友達の心の抵抗は続きました。
お友達は落ち着かず、着いた途端にもう帰りたそうでした。
玄関から離れようとせず、泣きだし、入室しようとしないので、先生は手を繋ぎ、屋外を散歩して落ち着くまで様子を見ます。

一旦入室しても部屋からも出たがり、着座するまでに時間がかかったと言います。
ようやく着座したお友達と取り組んだ発語の訓練ですが、発語があっても不明瞭でした。

慣れない環境がとにかく嫌で、周りに他人がいることも、他人の出す音や声も嫌でたまらないお友達。
そこで慣れてもらうために、余暇は他のお友達と同じ部屋で過ごし、積極的に関わる環境を提供しました。

お昼にはお弁当を持参するのですが、周りのお友達と一緒に食べることが全くできません。
そこで食事は個食で、おやつの時に皆で一緒にいただく状況を作ってみました。

試行錯誤を繰り返し、気がつけば5月、ひと月が経っていました。
お友達が部屋に入ることも躊躇していた、大勢の話し声、時には泣き声がする事業所では沢山のお友達が過ごしています。
そんな賑やかさも気にならなくなったのか、来所すると本当にごく自然に自分から2階の学習する部屋へ向かっているお友達。

促しに応じて着座し、スムーズに訓練が始まります。
まだ不明瞭さを残しますが、時々発語が聞かれるようになり、何とお友達と同じ部屋で、美味しそうに昼食が楽しめるまでになっています。

この変化はご家庭でもみられ、医院で受けている言語療法も嫌がらず受けられるようになってきているのだそうです。
嫌なことがあっても、気持ちを切り替えて折合いや見通しがつけられるようになっていると保護者様も喜んでおられます。

スラスラと会話ができるようになるまでは少し遠い道のりですが、お友達の可能性と頑張りにCOMPASSが少し道標を示すことで可能性は無限に広がります。

これからは絵カードを使って、思いを表し、伝えるということを経験し、やがて自分の言葉で意志表示が出来るように、少しずつステップを登っていきます。

COMPASS発達支援センター丸亀
所在地:〒763-0082
    香川県丸亀市土器町東2丁目75-1
連絡先:0877-85-3428

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧