COMPASS諫早 そう遠くない未来を見つめて

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS諫早の年中さんのお友達は通い始めて1年が過ぎたところです。

お友達は集団では周りが気になり、落ち着いて話を聞くことができません。
目についた周りのお友達が持っているもの、していることが気になり、衝動的に手が出てしまうこともあるのだそうです。

保護者様は衝動的な行動が収まり落ち着いて行動できるようになってほしいとCOMPASSに相談されました。
トラブルなくお友達同士仲良く遊べるようになってくれたらと願っておられます。

支援計画は集団活動や実践で学べるように導いていくことを目指します。
お友達の通う幼稚園ともしっかり連携をとり、その話し合いの中で園から「ハサミの練習をさせてほしい」と依頼を受けたそうです。
ハサミがうまく使えず、園の工作で怪我をしてしまったとのことで、COMPASSでも一回切り、二回切り、直線切り、曲線切りと少しずつ難易度を上げながらお友達が楽しめるような簡単な制作活動を取り入れていきました。

「さあ頑張りましょう!」と着席したお友達に課題を提示します。
ところが、同じ部屋に他のお友達がいると興味がそちらに向いてしまい、学習に集中できません。
そこでパーテーションを立てたり、他のお友達と療育時間をずらしたりと、まずは外野を気にしないでいられる環境を心がけました。
余暇の時間にも遊び相手のお友達に黙って手をあげてしまうことがあり、そんなときはその場からすぐに連れ出して落ち着かせます。

お友達がなぜそうしたか、何が嫌だったのかしっかりお話を聞き、次いで「どうすればよかったのかな?」と考えさせました。
そして、同時に周りのお友達に優しくできたり、よい行動ができたときには褒めて褒めて・・・を繰り返します。

お友達が通い始めてから10ヶ月ほど経った今年の秋の初めには、いきなり手をあげることは減ってきたといいます。
おもちゃの貸し借りも、自分から「貸して。」「ありがとう。」と、仲良しになる大切な言葉が言えるようになってきました。
手が出てしまったときもハッと気づき、先生に促されると「ごめんなさい。」と言えるようになってきています。

これまでは周りにいる人はお友達の外側にいて邪魔する存在と感じていたのかもしれません。
ですが、最近ではお友達の方から話しかける姿を見せています。
困っているお友達に「僕がしてあげようか?」「手伝ってあげるよ!」と自ら声をかけるお友達。
優しい言葉かけができているところを見て、先生は成長を感じ、ほっこり嬉しくなってくるのだと言います。

目指していたいつも落ち着いて集中できるようになるまでにはもう少し時間がかかりそうですが、ずいぶん変化を見せています。
お友達の学習はこれからもコミュニケーションやひらがなと並行してハサミや集団活動を継続していきます。

少しずつ集団の中でも落ち着いて行動ができるように、学習でも周りの雑音があっても集中できるようにと願いながらお友達との関わりを継続していきます。
しかし、きっと成長した姿を見せ、私たちを驚かせてくれる日もそう遠くはないようです。

COMPASS発達支援センター諫早
所在地:〒854-0041
    長崎県諌早市船越町891ー2
連絡先:0957-56-9328

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