COMPASS中津 緩やかに、そしてまっすぐに(2)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津のお友達との取り組みが始まって2ヶ月。
小学校へ通い始めてからもコンスタントに週に3回通位続けているお友達です。
この2ヶ月、意思を伝えるためのアイコンタクトや「ちょうだい」といったサインの練習は続いています。
試してみるとお友達は模倣がとても上手で、楽しみながら取り組めているそうです。

自分の意思を伝えるための「ちょうだい」ですが、同時に人と自分の境界線を意識する手段としても意味のある行動となりました。
「ちょうだい」という仕草は、欲しくてもそれは「人のもの」という意識づけにもなり、そして「人のものは勝手に触ってはいけない」のだということの学びです。
実はこの「ちょうだい」ポーズですが、お友達、自宅でも披露したようです。
そのことをお父様から「ビックリしました!」と驚きの報告を話していただいたそうです。
この仕草が少しずつお友達の言葉として育っていることを確信し、先生たちも嬉しかったのだそうです。

通い始めからしばらくの間、お友達は5分と座っていられませんでした。
ですが最近では専用の療育机だと60分、学習机だと10分程度は座っていられるようになりました。
学習の際、笑顔を見せながら先生に手を伸ばすお友達。
課題の取り組みの最中に、声を出して楽しそうに笑うお友達の声。
どれも日ごとに輝きを増しているようです。

少しずつ少しずつ変わり始めたお友達。
毎回練習を続けている苦手な「マスク」にも変化が現れ始めています。
最初は嫌々ではありましたがマスクをつけられる時間が増え、習慣化への道筋ができ始めています。
お友達の療育はほとんどが個別での活動だけでしたが、先生が介入し、他のお友達と関わったり、小集団に参加する時間もまた少しずつ伸びていきました。
人との関わりにはマナーが不可欠で、集団活動にはルールが必要ですが、今のところお友達にはまだその概念が育ってはいません。

人と接すること、人との関わりが刺激的なこと、たくさんのキラキラした体験で、まずは楽しく過ごせることを優先していきたいと思います。
人との関わる際の決まりごとをマスターできるようにゆっくりとアプローチしていく予定です。

最近では、声かけや指示に少し慣れてきたのか、それがお友達のイレギュラーな動きを誘発し、困った行動が見られるようになりました。
いずれ指示を聞いて、意味を理解して素直に行動できるようになって欲しいと、新しい課題として取り組みを始めます。
緩やかに、そしてまっすぐに、これからも目標を目指し、未来へ向かうための試行錯誤は続きます。

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