COMPASS下到津 小学校生活を楽しく(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS下到津のお友達は小学校への入学直前から通い始めました。
入学式が近づくにつれ、お友達は不安でいっぱいになっていきました。
12月くらいから日ごとに不安感が大きくなり、おねしょが始まり、1月に入るとほぼ毎日続いたのだそうです。

自宅で小学生のお姉さんが「九九が難しい。」と泣いていたのを見たお友達は、ただ不安を募らせ「九九、できない。」「どうしよう」と、先の学習への畏れだけが強くなっていきました。
そのプレッシャーからお友達はすっかり自信を失い「小学校に行かない。」「ランドセルもいらない。」と訴えていたのだそうです。

本来お友達は、言葉でのコミュニケーションは上手に取れていました。
ただ幼稚園での全体指示になると内容が入っておらず、行動できていない場面がみられていたようです。
楽しくてテンションが上がってしまうと指示が入らず、大きな声を出したり、状況を顧みず走り回ったりする様子も見られ、危ないよと話をするとその場では納得するのですが、すぐにまた同じ行動をしてしまっていました。

保護者様は情緒が安定してほしいという願いと、お友達の自信に繋がるように箸でものを摘めるようになり、楽しく本を読めるようになってほしい、そして入学後も学習面をフォローしてほしいというご希望でした。
公共の場での立ち振る舞いを学んでほしい、さらに危険認知も甘く、外出時の危険性を学習してほしいともおっしゃっていたそうです。

個別支援計画では、まずは新しい環境に慣れて安心して過ごすこと、次いで安心して関われる先生やお友達を見つけ楽しく過ごすことを目指していきます。
そして何よりお友達の勉強への苦手意識を減らせるように取り組んでいきます。

こうして通い始めたお友達ですが、学習に対する拒否感、不安感は思っていた以上に強かったといいます。
そこで、まずは「できた!」という経験をつくれるように提供するプリントを選ぶところから始めました。
お友達が恐れているのは「できない」ことで恥ずかしい思いをすることです。
逆に褒められたり認められたりするとテンションがあがりご機嫌に。

お友達に提供した課題は、まずは月例プリント、ひらがなおけいこ、かずのおけいこといったCOMPASSのオリジナルのプリントです。
まずは楽しみながら取り組めるように月例プリントで理解を深めていきます。
ひらがなの読みはできるお友達ですが、書き順が正しくなかったり、バランスが難しいようでした。
1つできたら大きな◯をつけてくれ、プリントが仕上がると先生がたくさん褒めてくれます。
「簡単だった!」「自分でできたよ。」とお友達の気分はノリノリになります。

「今からこれをします。」というプリントを提示しても「家でするから、今はしない!」と抵抗することもあったそうです。
更に間違ったやり方やお友達が気づかなかった誤りを指摘されると、素直に受け入れられず、機嫌を悪くすることもありました。

COMPASSでは、先生はお友達の顔色を伺うことは絶対にしません。
大きな声で叱ったりしませんが、一切譲ることもしません。
先生は、お友達が不安や恥ずかしさの裏返しからこういう態度になることはわかっていて、気持ちを受け止めながらも「正しい行動は何か」「今なにをする時間なのか。」が分かるように説明をし、納得するまで何度も時間をかけて話します。
そして、きちんとできたり、素直に修正できたときには、それはもう手放しで賞賛し、褒めちぎります。
お友達の心と向き合い、こうした取り組みを試みながら、小学校入学の日を迎えました。
(後編へ続きます。)

COMPASS発達支援センター下到津
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