COMPASS中津Sweet ゆっくりから丁寧な取り組みへ(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津Sweetのお友達、昨年の春、1年生になってから週に3日通ってきています。

発語はあるお友達なのですが、会話の意味を受け止めるのが苦手で、相手の話をじっくり聞き取ることができません。
お友達はその特性からゆっくりと成長していて、学校の学習の習熟度もゆっくりめです。

そんなお友達への保護者様の気がかりは、学校の勉強に勉強についていって欲しいというものでした。
学習面では基礎学力を身に付け、また、自分の思いを伝えられるようになって欲しいということでした。

事業所の作成した個別支援計画では、お友達が素敵な学校生活を送るために、新しい環境に慣れ、小学校生活の中でルールを守れるようになり、学校のみんなと楽しく関われるようになることを目指していきます。

学校の学習課題を補完するためにお友達と取り組んだのはCOMPASSのプリントたち。
生活動作の練習もおこないます。
そして会話にもつながる文章を作る日記、ひらがなや漢字の書取り練習。
語彙を増やし、言葉を使う訓練にも取り組みます。

行動もゆっくりめなお友達、来所してからご挨拶、検温、トイレ・手洗いやうがいを済ませ、カバンを片付け、指示された机に着座するのですが、お手伝いが必要だったり、時間がかかったりしていました。
着座してからも学習の準備に時間がかかっていたので、自分できちんとできるように声を掛け、行動を促していきました。

誰でも苦手なものはやりたくないもの。
余計にゆっくりになる取り組みですが、これをスムーズに取り組めるように、学習の流れを工夫しました。
何層にも重なったパイ生地が美味しくなるように、例えばひらがな50音の書き取りの練習をした後に、重ねて自分の書いたものを音読します。

さらにその後で、専門家の言語聴覚士の先生と一緒に、言葉の訓練に取り組む反復しながら言葉から会話へのつながりを進めていきました。
促しの言葉に反応はするものの、言葉でのお友達からの答えはありません。
自発的な発言も全くありませんでした。

それでもお友達が諦めずに取り組める工夫を凝らし、利用のたびに生活動作、ひらがな、漢字、書字、作文、また数の認知と簡単な計算などに取り組んでいきました。

一つひとつ、ごく小さなピースを積み上げていくような日々を共に歩んできたお友達と先生の道程。
その頑張りについに光明が差し込んできたのは、お友達が小学校で初めての夏休みを迎えた頃でした。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター中津Sweet
所在地:〒871-0016
    大分県中津市牛神町1-22-11
連絡先:0979-22-3078

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