COMPASSしまんと 言葉が架け橋となって(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASSしまんとの現在小学校1年生のお友達は、年少さんの秋から通い始めました。
お友達のお困りごとは発語は少なく、その発語も不明瞭でコミュニケーションをとることが難しかったようです。
幼いお友達同士での関わりも難しいようで、保育所ではお友達と関わるより、先生と関わることが多かったそうです。

保護者様は言葉が増えて、会話できるようになって欲しいという願いを話しておられました。
言葉と同様に「読み」「書き」もできるようになってほしいこと、またお箸を持って食事ができるようになって欲しいと希望しておられました。

まずは保育所と併用しながら、COMPASSに通うことに慣れることを目指します。
次のステップでは、様々な関わりの中で場面に適した行動ができるようになり、少しずつ語彙を増やし、場面に応じた要求や思いを表現して周囲に伝えられるようになることを目標に掲げました。

 

お友達の発語から言葉へと繋がるために選択した課題は、口の体操、絵本読み聞かせ、50音表などの正しい発音をよく聞いてもらい、たくさん経験することで明瞭な発語を目指しました。
50音については1語1語ずつ丁寧に「読み」と「書き」にも取り組んでいきました。

不明瞭さが残るお友達の言葉には「あいうべ体操」や「パタカラ体操」を繰り返しました。
口の体操をするときに、どうやらお友達には上下の唇をくっつけることが難しかったようで、先生の口元をしっかり見てもらいながら練習していきました。
ひらがな50音も、全ての言葉を一気にするのではなく、順番にあ行から丁寧に練習し、何度も何度でも繰り返していきました。

ひらがなを書く練習はCOMPASSの「ひらがなのおけいこ」の一筆書きから練習します。
最初はグネグネと曲がったり、最初は力が入らずにか弱い文字であったり、ハードルはなかなか高いものです。
「し」や「く」といった一筆で完結する文字は、例え一筆であっても達成感は格別です。
書けたことを先生は「すごいね!」と褒め、自分のことのように「やったね!」と大喜びしてくれます。
描いては褒められ、褒められて嬉しくなってまた挑戦。
その繰り返しの中で少しずつお友達の笑顔が増え、文字も力強くなっていきました。

また一方、お箸の練習もスタートします。
最初はお箸ではなく、ピンセットやトレーニング箸を使った練習から挑戦します。
小指側で綿ボールを握りながら、親指側で操作できるようにして、手の使い方が分かるように指導しています。
困った様子を見せたときは先生がお手本を示し、お友達ができるまで付き合います。
並行して軽い運動も取り入れ、バランス・ストーンやバランス・クッションを並べたサーキットを使って体幹トレーニングを頑張っています。

月日の経過とともにお友達は通うことに慣れ、COMPASSでの活動にも慣れて、少しずつ言葉を口から吐く、声を出すということに慣れてきたお友達。
そんなお友達に変化の兆しが現れたのは利用開始から10ヶ月が経った8月、季節は真夏になっていました。

COMPASS発達支援センターしまんと
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