COMPASS善通寺 最高のプレゼントは…(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS善通寺に昨年の春から通い始めたお友達。
当時3歳のお友達は筋力が未発達で歩行ができず、発語もなく、表情も乏しかったと言います。
つかまり立ちも難しく、全く足に力が入らないため、座ったままお尻をいざらせて移動していました。
食事についても噛むことが難しく、離乳食だけがお友達の食事だったそうです。

保護者様は「自分で歩けるようになり、少しでも自立してほしい。」と成長を願っておいででした。
日常生活の多くに課題があるお友達への個別支援計画。
まずはお友達が新しい環境に慣れて、いろいろなことに自分から関わろうとする意欲の芽生えを目指しました。
離乳食しか口にできない状態から普通食が取れるように、まずお友達の食事へ興味を持ち、食べてみたいという欲求を育てたいと考えました。

発語のために、たくさん話しかけ、言葉に触れる機会を多く持ち、何らかの行動での意思の疎通から無理のない発語へと繋げていけるように導きます。
筋力が弱いお友達と指先を使った楽しい活動を通して、やがて身の回りのことをできるように促していきます。
将来的には周りのお友達と交流し、皆で一緒に楽しい活動や嬉しいことをたくさん経験してコミュニケーションが取れるようになって欲しいと願い、支援計画を立案しました。

あまり表情を表さないお友達との意思疎通に苦戦しながらも先生はお友達の「好き」を見つけていきました。
発語の指導の一環でお友達は特に手遊び歌にはとても嬉しそうな様子を見せたと言います。
音楽や音に反応を示すことから、お友達の「好き」が判明し、まずは積極的に手遊びや歌を歌うことを試みました。
まだ言葉として捉えているかどうかはわかりませんでしたが、絵本の読み聞かせもお友達に好評だったと言います。

歩行や運動の練習も行いました。
自分で歩いてみようという様子も見られ、ほんの少しでも自分で立とうとしたり、つかまり立ちが出来たときには、大袈裟に思えるほどその場にいる先生全員が大喜びして「すごいね!」と褒め、お友達の気持ちがノリノリになるように促します。

咀嚼の習慣がないお友達、自分で食べることに意欲を見せません。
食器を使えなくても、まずは食べ物を口に入れて欲しいと手づかみででも食べるように促しますが、この手づかみ自体に抵抗があり、お医者様から噛む練習として推奨されているボーロやお菓子も手づかみで食べられず、先生が口に入れてくれるのを待っています。
口に入ったら咀嚼を意識できるように、先生が目の前で噛む動作を見せながら「かみかみして」と声をかけ続けます。

そんな状態でしたので当然食べこぼしは目立ちます。
食事中にお友達が食べこぼし、机が汚れるとそれが気に入らず、クレーン動作で先生の手を引き『机を掃いてよ!』とばかりに怒るのだとか。
食事だけでなく、教材や教具が床に落ちた際も自分で拾おうとせず、怒りながら『拾って!』とクレーンで先生の手を引くのだそうです。
お尻で移動することに疲れてしまい、先生に『だっこして』とおねだりするときも発語はなく、クレーン動作で手を引っ張るお友達でした。

お友達の新しい当たり前の生活を目指し、来所のたびに運動、食事、そして発語の訓練を地道に続けていきました。
噛む動作を真似てみたり、立とうとする様子や発声が見られたとき、頑張ろうとする意欲が見られたとき、それはもう手放しで喜び、お友達の頑張りを讃える先生の姿がいつもありました。
そして2ヶ月過ぎた頃から少しずつ成長の兆しが現れていったと言います。

COMPASS善通寺
所在地:〒765-0031
    香川県善通寺市金蔵寺町43番地1
連絡先:087-735-9538

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