COMPASS宇佐 声のものさしとお友達(2)

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS宇佐に昨年の4月から通い始めたお友達。
半年が過ぎ、9月に入った頃にはようやくCOMPASSでの活動姿勢に変化が現れ始めます。

この頃になると、お友達の着座して取り組む時間がかなり延びてきました。
着座の重要性は何度もお伝えしてきましたが、お友達の場合も着座が習慣になってきたこの頃から成長ぶりは目を見張るものがあります。

COMPASSに馴染まず何度もトイレに立ったり、体調不良を訴えたりしていたお友達。
学習活動に取り組もうとしても落ち着かず、一定時間の着座ができませんでした。
語彙が少なく会話がスムーズではないばかりか、テンションが上がると大きな声で相手の話を聞かず、ただ一方的に話をする様子もありました。

まず落ち着けるようにと「静かタイム」を取り入れ、学習途中で投げ出さないで最後まで頑張れるように、スケジュールの「見える化」を工夫して一つ一つ解消できるように工夫を重ねてきました。
9月にはもう半年COMPASSでの学びを重ねてきたお友達。
この頃から着座しての個別療育時に不調を訴える回数が減り、集中して取り組める時間が長くなってきました。
自由時間では、塗り絵を楽しんだり、絵を描いたり、模型を作ったりしていますが、以前に比べかなり落ち着いて過ごせるようになってきました。

一番変わったのは、活動から活動への切り替えです。
以前はなかなか切り上げて次の行動に移れませんでしたが、特に退所前の片づけ時間になると、周りのお友達がのんびりしていても時間を意識して率先して活動を終え、片付けに率先して取り組むことができるようになりました。

また、教室を片付け終わると、自発的に自分の荷物も片付け、帰りの準備まで済ませるだけでなく、先生の声がかかるまで静かに姿勢良く待つことができていると言います。
ずっと見守られていた保護者様からも、集中して取り組めるようになり、落ち着いて行動が取れるようになったお友達の様子に「通わせて良かった。」と嬉しい言葉をいただいたのだそうです。

2年生になったお友達と目指しているのは用件だけでなく、気持ちや提案などもスマートに会話の中で適切な表現を使えるようになること。
現在は、絵と言葉のマッチングやしりとりなどを通して語彙力を上げながら、同時に文字を書いて文章に表すことにまで取り組んでいます。

定着するまでは長い道のりですが、ひらがな・カタカナ・漢字の読み書きを繰り返しながら、自分で作った文章を書いて、読んで、これから増えていく文章問題にも対応できる総合的な言葉の力をあげていこうとしています。
上手に話せたときには先生はいつも褒め、自信を持ってコミュニケーションを取れるように支援を続けています。

「声のものさし」はまだ時折必要なのだそうですが、これもルールやマナーを学ぶ一環として、いつ、どこで、誰と会話するときにも相手への配慮ができる楽しい会話となって、お友達の笑顔がさらに輝いていけるよう目指しながら歩みを続けます。

COMPASS発達支援センター宇佐
所在地:〒879-0471
    大分県宇佐市大字四日市500番ロイヤルⅡA
連絡先:0978-25-9328

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧