COMPASS大村Link 心と行動の成長は…(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村Linkにこの春から通い始めたのは新1年生のお友達です。
利用開始前の相談を受けたとき、お友達には言葉をはじめとして成長途中の課題がいくつもあると保護者様のお悩みをお聞きしました。

例えば、衣食住に関する生活動作から排泄行動も未完成、そして言葉による人とのコミュニケーションが苦手で、思い通りにならないときには手をあげてしまったり、人の持ち物でも欲しいものは自分のものにしてしまうようなこともあるのだそうです。
食事は座って食べることはできても、嫌いなものがあると床に落としてしまったり、食事の途中でも離席してしまうことも度々あり、衣服の脱着では前後の区別が難しく後前に着てしまい、トイレでの排泄は、衣類を全部脱いでから排泄をするお友達独自のこだわりがありました。

生活習慣については練習を積み重ねて習慣化することが必要ですが、言葉に関してはCOMPASSの活動で向上できる可能性が高い課題です。
活動自体も大切ですが、通い慣れるまではこの場所に早く慣れてもらうことが第一優先。
まずはCOMPASSに慣れてリラックスした状態で活動できるようにサポートしていきます。
環境に慣れてきたら、まずは小集団、そして大きな集団の中でも穏やかに過ごせるようになることを目指していきます。
お友達の課題として採用したのは、絵カード、パズル、あいうえお(ひらがな・カタカナ)表唱和、SプリントB1~などです。

初めは関わりもなかなかうまくいきませんでした。
着座しても集中できる時間は長くなく、学習課題では明らかな拒否を表し、離席になることもありました。
そんなとき先生は学習の進捗そのものよりも、お友達が課題に取り組む姿勢の定着を優先し、好きなパズルで気分転換を図ったりと離席を回避することに努めました。

お友達は気分がノリノリになると、目の前の課題に意識を向けられるようになり、少しずつ集中して取り組むことができるようになっていきます。少し発声が不明瞭な言葉を改善するアプローチも始まります。
絵カードやあいうえお表、ひらがな・カタカナの音声と文字の一致など、言語に関する活動は、言語聴覚士の先生との個別指導を中心として集中して行われました。

少しずつCOMPASSに馴染んでいったお友達ですが、それでもまだ集団活動や余暇の時間になると困り事が起きることがありました。
ルールやマナーを乱し、自分の気持ちを最優先する傾向が強く、周囲のお友達から注意されるようなときには、素直に受け入れるどころか逆にすぐに怒りだし、大声で相手を牽制したり、叩いたりするような仕草を見せることもあったのだそうです。

そんなとき先生はお友達と向き合い、時間をかけて話を聞き、どうすべきだったか、どうしたらいいのかをしっかり話し合っていきました。
こうしてお友達との日々が過ぎていきましたが、最初の成長の兆しが現れるまでにはそんなに時間はかからなかったといいます。
(後編へ続きます。)

COMPASS発達支援センター大村Link
所在地:〒856-0832
    長崎県大村市本町328-1-206
連絡先:0957-46-3238

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧