COMPASS発達支援センター大村.NEXT ひとつに向き合って(1)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村NEXTに一昨年末から通い始めた当時2年生の女の子。
お友達の課題は学習への取り組み姿勢で、なかなか取りかかれず、集中も続かないことでした。
小学校の授業の理解には特に問題は見られませんでしたが、宿題は家庭でも取り組めず、注意散漫で進まないのだそうです。

そんなお友達への保護者様の願いは「自分で段取りしたメリハリのある行動ができて、学習に取り組めるよう、気持ちを切り替えられるようになってほしい。」ということでした。
また時折会話の途中で突然その場にそぐわない発言をしてしまう癖があり、ちゃんと話を聞いて、理解して、ふさわしい会話ができるようになって欲しいというご希望も話しておられました。
さらに体型にも気を配れるようになり、食習慣の改善から運動に至るまで健康に気を配り、運動を行い、適正な体系を維持できるようになって欲しいとも希望しておられました。

まず学習に取り組む姿勢として集中力の向上を図り、時間を意識して行動出来るようになること、健康に気を配ること、そして場面に合う会話のやり取りを意識できるようになることから取り掛かります。
やがて、気持の切り替えがスムーズに出来るようになり、学習や活動を自分で判断し、段取り出来るようになることを目指します。
場面にあった会話を心がけ、毎日を生き生きと健康的に過ごせるように促していきます。

まずは学習活動の時間への意識、切り替え、集中力の向上を目指します。
一定時間の集中を目指し、3分以上の機能訓練に取り組み、コミュニケーション能力の向上を図るためこまめな声かけを心がけていきました。
お友達はスムーズに切り替えられず、うまく次の活動に気持ちが入らず、できないと泣き出してしまうこともあったのだそうです。
そこで見通しを立てられるように、次の活動の見通しを立てられるように活動の前に「この活動を何時までやるのか」と取り組む時間を明らかにし、「次にはこれをやるよ」といった活動の流れを伝えるようにしました。

工作などの活動を好むお友達でしたので、苦手な課題の後には強化子として制作の時間を設け、楽しみが持てるように促してみます。
それでも切り替えられない時には先生と1:1で向き合い対話の時間を設け、しっかり話し合います。
また、時間の観念を構築していくために、お友達の目の前にタイマーを置き、視覚的情報も伝えるようにしました。

運動プログラムでは3分以上の機能訓練に挑戦します。
運動が嫌いにならないよう、3分程度から取り組むようにし、少しづつ体を動かせるよう運動遊びにも取り組みました。
少しずつプログラムを増やし、ビジョン・トレーニングやラジオ体操、リズムダンス等、短時間で出来る活動を組み合わせていきました。

適正な会話の力を伸ばすために、実際に楽しい対話をで経験を積み重ねながら習得していきます。
お友達の場合はTPO関係なしに、今話している話題と関係のない話が突然始まるという癖がありました。
そこで、お友達の大好きな制作活動をしながら、今手にしている材料からどんな作品を作ろうか?などといった話題で、ストーリーを作り、逸れないように会話を楽しむことを心がけました。
楽しみながらも先生の話をしっかり聞き取って意味のある言葉のキャッチボールができるよう導き、その次にはお友達の話題に沿って会話をしていくというように誘導していきました。

そんな繰り返しが行われる中で、徐々に消極的だったお友達の学習や運動への取り組みの姿勢に変化が現れるようになり、会話は相手としっかり向き合うことを意識し、ただおしゃべりしたくて話し出すという癖も自分でセーブできるようになっていくのは10ヶ月ほど経った翌年の秋になってからでした。
(後編へ続きます)

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