COMPASS観音寺 最後までやり切るという学び(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASSに小学生から通っていたお友達は、観音寺で中学3年生になりました。
14歳になったお友達ですが、COMPASSに来ると学習には取り組めますが、まだ離席もあります。
識字は曖昧なところがあり、50音を並べることはできますが、文字を書くことは難しいようです。

観音寺では、ずいぶん大きく成長したお友達の将来を考え、日常生活動作も課題に取り入れています。
今は衣服をたたむことを課題の1つとして取り組んでいますが、そのまま丸めて片付けてしまうこともあります。
衣服の着脱は自分ひとりでできますが、では身だしなみは?といえば、シャツが出ていることもあるのだそうです。

来所時にルーティンとして理解しているはずなのに、荷物をロッカーに入れず、床に置いたままということも見かけます。
余暇の時間の過ごし方も、皆と一緒に何かするよりもひとりで好きなことをする様子をよく見かけることから社会性の向上も必要だと思われます。

保護者様のご希望も身辺自立と「今後、作業に取り組む時間が増えていくため、1つのことに取り組めるよう、集中する時間を延ばしてほしい。」というものでした。
個別支援計画は自分で出来ることを増やし、そのためにも巧緻性の向上を目指し、決められた課題に最後まで取り組むということを習慣化することを目指します。
文字を書くことを苦手としているため、運筆練習にも力を入れていきます。

お友達には、月例プリント、運筆のプリント、ひらがな一筆書きの練習、絵カード、ペグさし、時計を読むといった活動を選択しました。
学習の途中で離席してしまうことが日常になると、諦めてしまう癖がつかないかと気がかりです。

そのため、課題にはプリントを1枚、次には手指を使った作業など、緩急のある色々な課題を組み合わせ、集中力が持続するように心がけました。
鉛筆の持ち方をもう一度習得するところから始め、新鮮な気持ちで取り組めるように、お友達の好きな数字の点つなぎや、一筆書き、図形なぞりなど、夢中になって楽しめる内容で運筆の練習を繰り返し、繰り返し、何度も何度も行いました。

気が散りやすいお友達ですが、すぐさまお友達自身を変えることはできません。
気になるものがあると集中でき難いため、座る位置や向きに配慮して、視界に刺激となるものが見えないよう環境の方を配慮しました。

「始まり」と「終わり」の見通しがつくと、安心して活動に取り組めるもの。
そこで、活動前にその日の課題を提示して見せ、どのくらい頑張ればいいのか?という見通しを持てるよう促し、「ここまでやれば、お終い」と意識しながら最後まで集中して取り組めるように心がけていきました。

そしてもちろん、1文字書けたら、1枚プリントが終わったら、巧緻性の訓練も上手にできたときなどは先生はお友達をたくさん褒め、「できた!」と達成感を存分に感じられるよう、それが積み重なって自信につながっていくように図っていきました。

やがてお友達は少しずつ変化を見せるようになり、以前であれば初めから投げ出していた「難しい課題」でもなんとか最後まで頑張ろうと意欲を見せ始めます。
そして昨年の春を迎える頃になると、目標の1つ1つを達成できるような成長を見せるようになってきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター観音寺
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    香川県観音寺市村黒町230-2
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