COMPASS高知 独り言から対話へ(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知の年長さんのお友達は、2年前の冬から通い始めもうすぐ3度めの冬を迎えようとしています。
当初のお友達に発語はありましたが、滑舌が悪く、聞き取りづらい会話でした。
たくさんおしゃべりしていても、それは独り言や、噛み合わない会話でした。
誰かとの会話でも、相手の気持ちにお構いなしで、状況に見合った態度も取れないでいました。

保護者様はそんなお友達の成長を願い、お友達の会話力が向上し、滑舌が良くなり、前後の繋がりのある会話が出来るようになって欲しいと願われます。
そして、相手の気持ちがわかるようになって欲しいという希望を話しておられました。
支援計画はまず当時4歳のお友達がCOMPASSの環境に慣れ、安心して過ごせるように導いていきます。
そして次第に先生やお友達と交流し、会話を楽しめるようになることを目指します。

教材の選択は会話の向上を目指した絵本、絵カード、あいうえお唱和などを取り入れ、また手指の技能向上を目指し、洗濯ばさみや紐通し、カラーリング、パズル、鉛筆やお箸の練習、そしてCOMPASSのプリントから数のおけいこなどを取り入れていくことを目指します。

お友達の滑舌を向上させるための活動として、パタカラ体操や、口舌の運動などに取り組みました。
人との関わりを通して言葉だけでないコミュニケーション能力の向上を目指し、専門職の療法士指導のもと、バランスボールを使った活動を行いますが、何名かで参加する運動の順番をお友達は守らなくてはいけないという意識はなかったようです。

運動だけでなく、ゲームや工作などの活動を通して、人と関わるうえで大切なルールを守ること、マナーを守ることを学ぶため、そして協調性の育成を目指し、日々活動に取取り組みました。
とはいえ活動を促されても、どんなときでもお友達は自分のやりたいことが最優先でした。

お友達は何よりポケモンが大好きで、それが療育中であっても、他のお友達が先生と話していても自分が話したいときに割って入り、一方的にお気に入りのポケモンの話をしようとするのだそうです。
ルールやマナーの点から考えても、お友達には今何をやるべきときかちゃんと判断して、やりたいことよりやるべきこと、あるいはやってはいけないことを考えた行動をとって欲しいと願います。

先生は腰を低くしてお友達と向き合い、「今は〇〇君のお話は聞いてあげられない状況なんだよ。」と伝え、後からゆっくりと話を聞いてあげる時間を作るように心がけたのだそうです。
限られた時間の中でたくさんのお友達と向き合わなければいけない先生ですが、それでもお友達との対話の時間は必ず確保して、「約束を守る」ことの大切さを教えていきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター高知
所在地:〒781-8104
    高知県高知市高須1丁目16-24
連絡先:088-802-5328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧