COMPASS松茂Wing たくさんのお友達に囲まれて(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS松茂Wingに昨年1月から通い始めたお友達は、現在小学校2年生。
通い始めた際の保護者様の願いは「コミュニケーションの向上」でした。
「言葉で思いが伝えられるようになってほしい。」「お友達とコミュニケーションを取れるようになってほしい。」と希望され、お友達の毎日が豊かであるように、お友達とたくさん関わりが持てるようになってほしいと話しておられました。

当初のお友達はいわゆる場所見知りがあり、涙ぐんだり、部屋の端っこで泣いていたりすることもあったため、なかなかすぐに切り替えて運動や療育の活動に取り組めなかったと言います。
COMPASSでは、まず新しい場所に馴染みにくいお友達がリラックスして過ごせるようになってくれることを心掛けました。
お友達は発語が不明瞭、かつ語彙も少なく、自分の気持ちを上手に伝えられません。
また身体的には体幹が弱く、運動や歩行でふらつきが認められたので、運動プログラムも勘案して行きます。
お友達が慣れ、COMPASSで過ごすことを楽しめるようになり、慣れてきた頃からは言葉でのコミュニケーションが円滑になるように取り組んで行きます。

お友達には「早いこと」「一番であること」「勝ちたい」というこだわりが強く、どうしても勝ちを譲ることができませんでした。
当時お友達は未就学でしたが、この時点では「ひらがな」がわかっておらず、数の認知は順序数で20までだったそうです。
活動中も学習への苦手意識と、言葉でうまく気持ちを表現できないことで、提示された課題が分からなかったとき、イライラが抑えられず机をトン!と叩いてしまったり、プリントを軽くクシャッと丸めそうになったりすることもありました。

そんな苛立ちで、気持ちが揺れることもあったお友達。
気持ちを尋ねようとしても、お友達は自分の気持ちをなかなか上手に表現できず、言葉を詰まらせてしまうことが多かったと言います。
先生はできるだけお友達に寄り添い、気持ちを受け留め、お友達の気持ちを大切にしながら声かけや支援を行い「早いこと。」「一番であること」へのこだわりが強かったお友達ですが、「早くなくてもいいんだよ。」と、ゆっくり丁寧な取り組みを促し、繰り返し声かけを行い、出来たときにはたくさん褒めて行きました。

「ひらがな」の学習や不明瞭な発声に対して「あいうえおの絵本」や「ひらがな表」を活要して、文字と発声のマッチングを来所のたびに行いました。
言葉の使い方を学び、気持ちを上手に伝えられるように、絵本の読み聞かせや、語彙と物のマッチングで意味や知識を増やし、言葉の選択肢を増やして行きました。

先生とのコミュニケーションや、余暇の時間のお友達との関わりでも先生が仲介し、会話の機会をふんだんに設け、課題としてはみつば日記やお話作りカードを活用し、自分の気持ちをお友達や大人に対して伝えられるように取り組んでいきました。
それでもお友達のイメージ通りに学習活動が進まないときには怒りをあらわにすることもありましたが、先生は優しく気持ちを受け止め、優しく怒らずに取り組むように促して行きました。

COMPASS松茂Wing
所在地:〒771-0220
    徳島県板野郡松茂町広島字南ノ川43-1
連絡先:088-677-9328

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