COMPASS須崎 受け入れること(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS須崎に8月から通っているお友達は5歳の年長さん。
来年の春には小学生になります。

お友達は挨拶をしたり、靴を靴箱に片付けること、室内を走らないなどの基本的な動作や生活動作ができませんでした。
室内の移動も走りがちで、安全に過ごすためのルールが身についておらず、離席が多く、落ち着いて物事にじっくりと取り組む経験が乏しいように見えました。
言葉でのやりとりが少なく、発音が不明瞭で言葉の発達も緩やかなようでした。

保護者様は、言葉が不十分で言葉の代わりに手を出してしまうことがあるので、自分の思いをうまく伝えられるようになってほしいと希望され、
今はお友達同士でのコミュニケーションも難しいようなので、コミュニケーション能力の向上と集団活動への参加ができるようになってほしい、また、就学を睨み、落ち着かず、一つに集中できないので、落ち着いて着座して取り組めるようになってほしいと願っておられました。

個別支援計画では、これらの願いを受け、就学に向けて必要な力を身につけられるように設計されました。
まずはCOMPASSという新しい環境に慣れ、その間に先生はお友達の好む活動や得意なことを見つけられるように取り組みます。
更に言葉の学びを進め、たくさんの活動に触れながらできることを増やし、かつルールやマナーを身につけながら、着座姿勢を維持しながら机上で行う様々な課題や学習の経験を積み重ね、また集団活動にも参加する機会を作ってコミュニケーションの向上を図ります。

まず取り組んだのはCOMPASSに着いてからのルーティンを覚えることです。
正しい生活習慣を定着させていくために、COMPASSの決まりごとの流れを先生と一緒に体験していきます。
来所時の挨拶に始まり、靴を靴箱に入れること、排泄や手洗い・うがい、持ち物の片付けなど、これらは実際の社会生活に必要な習慣的行動であり、自分でできるように取り組みながら、その行動をよく認めるように心がけました。
夏休み真っ盛りの時期にお友達のCOMPASSはスタートしたために、お手本になる行動を見せてくれるお友達もたくさんいました。

利用開始当初は離席が多く、何に興味を持っているのか、どんなことに好むのか探る必要がありました。
シール貼り、紐通し、棒差し、洗濯バサミ、輪ゴムかけ、型はめ、ブロックなど、様々な手先のトレーニングを提示し、楽しんで手先を動かすことで着座にも慣れるよう促しましたが、集中できる時間が短く、なかなかじっくりとは取り組めませんでした。
例えばスプーンの練習を試してみると、取り組めるものの、数回で嫌になってやめてしまいます。
単純なキャップの型はめや、洗濯バサミの留め外しでも、一旦興味を持つものの、教材を乱暴に扱い、ただ力任せにいじり、投げ出てしまうのだそうです。

そんなふうに、しばらくの間は教える側と教わる側のポジショニングがなかなか確立できませんでした。
落ち着きがなく、勝手に発語練習用のカードを掴み取ろうとするので、欲しがっているのかと先生がカードを手渡すと投げ捨ててしまうだけ。
素直に指示に従えず、自信がない発語の模倣練習では「きらい!これもきらい!これもきらい・・・!!」と、カードを見るたびにそう繰り返すだけで、発語練習に一向に取り組もうとしてくれず、先生の声がけにも耳を貸そうとしませんでした。

療育への取り組み姿勢だけでなく、お友達の日常の行動にも目を配る必要がありました。
危険認知が甘くいつでもどこでも走り回るため、安全に過ごせるように環境の見直しや机の配置替え等を行ない、走らない環境づくりに配慮するとともに、くり返しルールを伝えました。

ときにはお友達のエネルギーを発散できるように広いスペースを確保し、身体を動かしたり、ボール遊び、鬼ごっこのようなスピード感のある活動も取り入れ、のびのびと動きたい欲求も満たしながら静と動のバランスをとるように心がけました。
余暇の時間などに周りのお友達と関わっていても、言葉で自分の思いを十分に伝えることができないとき、手が出てしまうことがあるので見守りが欠かせなかったそうです。

やがてお友達が迷路や恐竜が大好きだとわかってきてからは、それらを課題として提示することで着座時間を少しずつ延ばしていった。
落ち着いて目の前の課題に取り組めば、意外にも繊細さを見せるお友達、例えばシール貼りではシールが重ならないよう、丁寧に貼る様子が見られていました。
先生はそんなお友達の取り組みの素晴らしさをしっかり褒め、きちんと認める言葉を掛け続け、自己肯定感の高まりを目指しました。

更に今日は何をするのか、どのような流れで取り組んだり過ごしたりするのかなどを視覚的にわかるようにスケジュールを示すようにしていくことで、見通しを持ち、安心して取り組めるように心がけました。
そんな関わりを続けていくうちに、2ヶ月が過ぎた頃から、お友達の心は少しずつ教わったルールやマナーを受け入れ始めます。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター須崎
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