COMPASS鹿児島 「ごめんなさい」が言えるまで(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS鹿児島に昨年の5月から通うお友達は、今年の春、年長さんに進級しました。
興味を持ったものがあれば、その瞬間に衝動的に触ろうとしたり、その場所へ向かって行こうとします。
嫌なことがあると、激しく癇癪を起こしてしまうこともありました。
そして、活動や遊び、運動などから別の活動へ移る気持ちの切り替えは、やはり難しいお友達でした。
お話はできますが、さ行・は行・ら行の発音には不明瞭さが残っていました。

保護者様は、嫌なことがあるとイライラから癇癪という、好ましくない行動が鎮まり、言葉でのコミュニケーションが図れるようになり、会話によるコミュニケーションが向上し、楽しく交流して欲しいという願いを話しておられました。
交流についても人との距離感が図れず、ともすればお友達同士の距離が近すぎるようなので、適切な距離感を理解して欲しいと話され、気持ちの切り替えもスムーズに行えるようになって欲しいと話しておられました。
また、さ行の不明瞭な発音の矯正を願っておられました。

お友達の困りごとは、言葉、コミュニケーション、そして人との関わりでした。
このため個別支援計画では、自分の気持ちをしっかりと言葉で伝えられるようになることを第1の目標に置きました。
その次に、周りの人の話をしっかり聞くことができるようになり、場面を理解し、人と活動を楽しめるようになることを目指していきます。

ここで活動に使われた教材はストローや鏡を使った「構音トレーニング」です。
さ・し・す・せ・その音が上手に発声できないお友達へのアプローチとして「直接法」と言われるストローで息を吹く、鏡で正しい音が出せる口の形をよく見て意識するという方法を選択しています。
そのほかにもCOMPASS独自のさまざまな教材を活用して楽しみながら活動できるように促していきました。
また、人との関わりを学ぶ最善の方法は、実際に関わってみることですので、多人数で遊べるカルタや椅子取りゲーム等の集団活動をメインに活動しました。

お友達と歩む道には、さまざまな出来事が待っていました。
まず、お友達は気持ちの切り替えが難しく、嫌なことがあるとその場から逃げてしまうこともありました。
思い通りにならずに癇癪を起こす場面も少なくはありませんでした。
そんなときお友達は気持ちをわかって欲しくて先生に訴えかけるような仕草を見せます。
そんなとき先生はすぐに飛んでいってあげたくても、敢えて少し離れた場所で見守り、落ち着いた頃にしっかりと話すように心がけました。

こだわりや物に対する執着が強く、例えば座っている椅子や色鉛筆なども他のお友達に場所を譲ってあげたり、色鉛筆も貸してあげて一緒に使うことは断固拒否。
物の貸し借りは他のお友達が仲良く使ってるのを見て、工作や塗り絵に使う道具はCOMPASSのもので「みんなのもの」だという認識づくりを試みました。
塗り絵や絵を描く時のクレヨンや色鉛筆、ハサミなどを共有して使うことを何度も繰り返すうちに、お友達は勝手に物を取るのではなく「貸して」「どうぞ」のやり取りで仲良く使えるようになることを学んでいきます。

お友達にとってこの世界の中心は自分で、COMPASSでも好きにできると思っていたのかもしれません。
集団でゲームをする活動の前には、ゲームの説明と共に「負けても泣かない」「怒らない」などと皆で約束をしてから取り組みました。
ですが、勝敗が決まって、他のお友達が先生からゲームに勝って称賛されているときでも、お友達はそのお友達を称賛することもありませんでした。

そこでゲームの後も先生はお友達と何度も話し合い、何度も「負けても怒らない。」や「勝った人には拍手して、おめでとうと伝える。」「お友達を応援する。」といった話を繰り返し、自分と相手が同等の価値であることを意識してもらおうと試みました。
こうした取り組みを継続した結果、今年の秋になってから明らかな成長が認められ始めました。
(後編へ続きます。)

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