COMPASS発達支援センター小倉北 「手伝って」と自分から言えるようになった日

こんにちは。今回は、COMPASS発達支援センター小倉北に通う年長のお友だちの成長をご紹介します。

支援が始まった当初は、両耳に人工内耳を装着しており会話は可能でしたが、語彙が少なく、気持ちをうまく伝えることに苦手さがありました。「いや」「やめて」といった簡単な言葉は出るものの、相手の問いに対してはオウム返しで返すことが多く、やりとりの幅はまだ限られていました。

また、トイレに行きたい感覚があっても伝えることができず、生活の中での困りごとも多く見られました。身の回りのことや学習においても、「できる」という自信が持てないと挑戦すること自体が難しい様子でした。

支援ではまず、生活の中での成功体験を積み重ね、「できた」「伝えられた」という実感を育てることに取り組みました。

50音唱和、絵カードや手遊び歌など、楽しみながら言葉に触れる活動を多く取り入れ、語彙力を増やす支援を進めていきました。生活動作の中では、着替えやトイレなどで「手伝って」と言えるように促しながら、自分から発信するきっかけ作りを意識しました。

また、「できることをひとつずつ増やす」を目標に、プリントの線描きや工作、名前のなぞり書きなども支援に取り入れました。筆圧が弱く線がうまく書けなかった場面では、指導員が手を添えて一緒に練習するなど、自信につながる関わりを続けました。

通い始めて3か月が経った頃から、「手伝って」「先生」と自ら声をかけられる場面が見られるようになり、明らかな変化が感じられるようになりました。

特に50音唱和では、はっきりした大きな声で発声できるようになり、トイレでの排泄もできるようになりました。線をなぞるという意識も芽生え、ラジオ体操などにも積極的に取り組むようになっています。

お母様からも「声をたくさん出すようになった」「50音に興味を持ち始めた」と嬉しいご報告がありました。指導員に対しても、「先生」と声をかけて、できたことを伝えてくれるようになっています。

今後は、小学校進学を見据えて名前の読み書きや主体的な生活行動の定着を目指し、引き続き丁寧に支援を行っていきます。

 

COMPASS発達支援センター小倉北

所在地:福岡県北九州市小倉北区片野新町1-3-53 おかたビル1F

連絡先:093-931-8438

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