COMPASS・新下関駅前 「ひとりじゃない」が少しずつ増えてきたよ

幼稚園からで通い始めた男の子。
最初の頃は、言葉に詰まることが多く、思い通りにならないと感情が爆発してしまうこともありました。
また、集団の中でなかなか馴染めず、登所しても兄とばかり遊んで、兄と別のときには母と離れるだけで泣き出してしまう……。

幼稚園のお昼ご飯も、一人で背を向けて食べることが多い状態でした。
ご家族は「みんなと一緒に過ごせて、文字や数にも興味をもってほしい」と願っていました。
そこで、COMPASSでは「集団と関わる力」「文字や数字への興味」を育てる支援を始めました。

まずは「楽しみながら」を大切に。
あいうえおの唱和、絵本、ぬりえ、線なぞり、箸のつかみ動作など、お友だちが取り組みやすい教材や遊びを選びました。
学習のあとは、“スパイダーマンのぬりえ”など、お気に入りのご褒美タイムを用意!
こうして「やる → 楽しい」の流れが少しずつ習慣になっていきました。

また、兄がいないと不安になることもあったため、学習の時間は別室でおこない、自由時間は兄と一緒に過ごすなど、安心感を保つ工夫をしました。
集団活動にも、少しずつ他の子と関われるように導いていきました。

このような支援の後、利用開始からおよそ6か月が経ったころから変化が見え始めました。
まずは、ひらがな3文字の名前を書けるようになり、1~3と5までの数の理解もできるようになりました。
集団運動にも参加し、自由時間には他のお友だちと遊ぶ姿も見られます。
いつしか「兄としか遊ばなかった」というこだわりも薄れ、他の子と関われるようになってきています。

幼稚園では、お昼ご飯を一人で食べることが多かったのですが、今は仲の良いお友だちといっしょに食べられるようになってきています。
また、以前は運動会への参加が難しいと言われていたのですが、今年は「出たい」と自分で意思を伝えて参加できたとの報告もありました。
家では弟の面倒を見たり、弟に「ダメだよ」と教えてあげたりする姿も見られています。

ご家族からも
「ひらがなに興味をもって、名前を書けるようになりました。」
「お友だちと過ごすようになりました。」
「自分で“やりたい”と伝えるようになってきました。」といった喜びの声をいただいています。
お友だちに少しずつ「ひとりじゃない」「みんなの中の自分」が増えてきたことを、職員もとても嬉しく感じています。


今後は、数字や文字への理解をさらに深め、運動や集団活動の中で自分らしく過ごす力を育てたいと思います。
お友だちと関わる中で、自分の思いや気持ちを伝えたり、相手の気持ちを受け止めたりできるようになることを目標にこれからも支援を続けていきます。

 

 

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