COMPASS 松茂 人の気持ちに気づくこと(1)

徳島のCOMPASS松茂に4年前から通っているお友達は、この春5年生になりました。
お友達は遊びでも学習でも「おしまい」の動作ができませんでした。
怒ると興奮して話を聞けないし、おもちゃを自分の気が済むまで使わないと、貸してと言われても貸せませんでした。

認識ができないことでは一切謝ることができません。
お友達自身は遊びたくて軽くタッチしたつもりでも相手は叩かれたと感じたり、コミュニケーションの取り方が違うようです。
自分の靴下を顔に近づけて嫌がられることもありました。
また、何かを伝えたくても物の名前がでてこないので、指差しで代弁してもらうことも多いそうです。

保護者様は、場面の切り替えが上手くできるようになってほしい。
「忘れっぽいので覚えておけるようになってほしい。」ということや「お友達や先生との距離感をわかってほしい。」また「自分の思いを言葉で表現できるようになってほしい。」といったことなどを望んでおられました。
また、おもちゃの取り合いをせず、貸し借りができるようになってほしいということも望まれていました。

個別支援計画では短期目標として「できた」「楽しかった」「嬉しかった」等の経験をたくさん積みながら、自己肯定感を高め、本人にとって嫌なことがあった時には乗り越えていける力を身に付けていくことを目標と定めました。
長期的な目標としては、気持ちの切り替えができ、情緒がある程度一定に保たれた状態で過ごせるようになることを目指していきます。

お友達のために選択した課題は「みつば日記」「絵本の読み聞かせ」「絵カード」「口活舌の訓練」「かるた」「音読」「記憶力トレーニング」「SST」「ルールのある活動」「体幹筋力向上運動」「左右認識訓練」といった伝えることや動作のキレが良くなる活動でした。

「絵カード」を活用して「物の名前の認識」に取り組み、「みつば日記」では「言葉作り」「文章理解」ができるように取り組みました。
「記憶力トレーニング」では「自分の持ちモノの理解」「行動把握」などを意識しできるように、声かけをおこないました。 
「音読」は「ひらがな理解」「正しい読み方」につながる基礎として、認識を得る行動を繰り返し続けました。

お友達は貸し借りは自分が満足がいかないと貸せません。
そこで貸し借りについてはお友達自身の気持ちを汲み取ったうえで声かけをするようにしました。
また、「SST」などでの状況判断を取り入れるようにしてみたり、指差しなどでその物について表現することから、その物について言葉で伝えるように声掛けをし、意識的に言葉での表現ができるように支援していきました。

荷物の整理も忘れ物がないように「手掛かり」を活用するなど、本人が意識できるような支援を心がけました。
お友達は、楽しくなって気持ちが高揚すると言葉が入らないことがあるため、まずクールダウンをしてから気持ちの切り替えができるように支援することを心がけました。
(後編へ続きます。)

OMPASS発達支援センター松茂
所在地:〒771-0219
    徳島県板野郡笹木野字八北開拓170-1-2F
連絡先:088-699-0138

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