COMPASS発達支援センター樟葉 「やりたい」の気持ちが見えてきた日々

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター樟葉に通う、小学3年生の男の子のお友だちです。ダウン症のあるお友だちは、2020年から通所を始め、現在は週4回、多機能型の事業所で支援を受けています。

通い始めた頃は、発語もなく、身振りや手振りでの意思表示もほとんど見られませんでした。何を伝えたいのかがわからず、関わり方を模索するところからのスタートでした。

 

そんなお友だちが少しずつ変化を見せてくれたのは、手遊びや擬音語を取り入れた絵本など、「楽しい!」と感じられる活動を通してでした。嬉しい時には『ままままー!』『あーー!』と声が出るようになり、嫌な時には低めの声で「ままっ」と意思を伝える姿も出てきました。感情に合わせた声の変化は、確かな意思表示の第一歩でした。

「もう一回」と言葉を添えて手で伝えること、「先生!」と呼びかけながらボール遊びを一緒に楽しもうとする姿など、表現の幅が少しずつ広がっていきました。自分の気持ちを伝えたい、自分の好きなことを一緒に楽しみたい——そんな感情が、にこにこの笑顔とともに現れてくるようになったのです。

また、洗濯バサミや輪ゴム、線なぞりプリント、積み木など、様々な教材に取り組む中で、手先の動きも力強くなり、興味の幅も広がってきました。最初は「やらない」とプリントを落としたり、「バイバイ」と手を振って拒否する姿も多く見られましたが、今では職員の声かけに反応し、自ら鉛筆を持って線をなぞろうとする姿が見られるようになりました。

 

ときには頑固な一面を見せ、「やらない」と強く意志を示す場面もあります。しかし、そんな時でも何度も関わり、好きな手遊びや得意な活動から気持ちをほぐすことで、少しずつ「やってみよう」という気持ちに変わっていく姿を大切に支援しています。

小学校に入学した頃には見られなかった「やりたい」「伝えたい」という気持ちの芽が、今ではしっかりと育ち始めています。職員の口元をじっと見て真似をしようとしたり、語尾をなぞるように発声したりする場面も増え、発語への意識が高まってきています。

 

これからも、意味のある二語文の発語や、カードやジェスチャーを使った気持ちの表現、そして排泄や清潔保持といった身辺自立に向けて、少しずつ丁寧に支援を続けていきます。

「やらされる」から「やってみたい」へ——。

お友だちの中に生まれてきたその変化を、これからも大切に育てていきたいと思います。

COMPASS発達支援センター樟葉

所在地:大阪府枚方市船橋本町2-9-2 ペブルコート樟葉102号

連絡先:072-808-6358

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
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