COMPASS発達支援センター高知 座れなかった4歳の男の子が、言葉と安心を手にした日

こんにちは。今回は、COMPASS発達支援センター高知に通う、お友だちの成長をご紹介します。

このお友だちは、通所前、座っていることが難しく、抱っこをしてもすぐに「下りたい」と泣いてしまうことが多くありました。保育園でも落ち着きがなく、椅子に座ると体を揺らしたり立ち上がろうとしたりして、体幹が弱く姿勢の保持が難しい状態でした。言葉もほとんど出ず、指示には視覚優先で反応することが多く、発語は主に喃語でした。

支援では、まず「安心して過ごせる環境づくり」と「少しずつの着座時間の確保」を大切にしました。型はめパズルやデコレーションボール、シール貼りなど手を使う作業を織り交ぜながら、飽きる前に別の活動に切り替えることで、自然と着座の時間を延ばしていきました。

言葉の支援としては、お口や舌の動きを整える体操や、絵カードを使った言葉あそびを毎回実施しました。指示も「手をあげる → 〜する」など短く明確にし、視覚的な支援を併用して見通しを示しました。また、気持ちを伝えやすいようジェスチャーや手振りから入るなど、子どもが「伝えたい」と思ったときに表現できる手段を増やしました。

療育開始から半年ほどが経った頃、お友だちの変化が見え始めました。まず、言葉が少しずつ出るようになりました。そして1年半後の現在では、「先生、〜したい」「これ、ほしい」など、自分の思いや要求を言葉で伝えられるようになっています。さらに、来所後に母を指さして「ママ、いった」と伝えるなど、気持ちや状況を言葉で表現する姿も見られました。

同時に、教室の中で安心して過ごせるようになり、椅子に座って活動に取り組める時間も格段に増えています。もともとは落ち着けず離れてしまっていた制作や遊びも、今では最後まで参加できるようになりました。

保育園の先生からは、「言葉でのやりとりが増えて、会話がすごく楽になった」との声もあり、ご家族からは「表情が豊かになり、本人の安心感が増したように感じる」と喜びの言葉をいただいています。職員も、お友だちが少しずつ「できる」を積み重ねていく姿に、大きな希望を感じています。

これからは、言葉でのやりとりだけでなく、身辺動作や生活動作の自立、そして気持ちを自分の言葉で伝えられる場面をさらに増やせるよう支援を続けてまいります。

COMPASS発達支援センター高知

所在地:高知県高知市高須1-16-24

連絡先:088-802-5328

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