こんにちは。COMPASSです。
嫌なことがあったとき、落ち着いて自分の気持ちを言葉で伝える。
以前は思い通りにならないと気持ちが高ぶり、荒い行動で表してしまうこともあったお友だちですが、今では少しずつ自分の言葉で伝えられる場面が増えてきています。
今回は、気持ちを言葉で表現する力を育みながら、落ち着いて活動に取り組める時間も増えてきた、阪南市立たんぽぽ園のお友だちをご紹介します。
利用開始当初は、落ち着いて座り続けることが難しく、活動中に席を離れることが多くありました。
また、相手との適切な距離感をつかむことにも難しかったようで、お友だちや職員との距離が近くなり過ぎてトラブルの原因になることもありました。
会話やコミュニケーションはできていましたが、自分の思い通りにならないときには気持ちが乱れ、言葉でうまく表現できず、とっさに手が出てしまうこともありました。
保護者様は、
「落ち着いて着座できる時間を伸ばすこと」や、
「人との距離感を学ぶこと」、
そして「自分の思いを言葉で伝えられるようになること」を願われていました。
そこで、たんぽぽ園では、お友だちの興味や得意なことを課題に取り入れながら、楽しく活動に取り組めるような支援をおこないました。
たとえば、着座して取り組む課題には、お友だちの好きな踏切や線路、恐竜などを題材にした絵本や図鑑を取り入れ、興味を持って学習に向かえるよう工夫したといいます。
また、リズム遊びや体操遊びなどの体を動かす活動も取り入れ、まず座って取り組む活動と、次に体を動かす活動を組み合わせることで、動作のコツを掴み、必要な場面で求められる落ち着いた行動ができるように促していきました。
一方で、どんなことにも興味津々のお友達は、活動中に周囲の物や人に興味が移り、職員の話が十分に伝わらないこともあったそうです。
そのため、職員がお友達の顔を見ながら一対一で丁寧に関わり、お友だちが自分から話を聞きやすい状況をつくることを大切にしたのだそうです。
特に、自分の気持ちを言葉で伝えることについては、まずお友だちの話を丁寧に聞き、その都度、気持ちに寄り添いながら、必要に応じて適した言葉で伝えてみるといった会話を学ぶ支援を続けました。
お友だちが自分の気持ちをうまく表現できないときにも、その思いを受け止めた職員が適切な言葉にしてみせることで、少しずつ自分自身の言葉として伝えられるようになっていくお友だちの姿がありました。
また、お友だちや職員との距離が近くなった時には、「腕一本分」など、実際に目で見て分かる具体的な方法で適切な距離を伝えたと言います。
また、必要に応じてスペースを視覚的に区切り、自分と相手の場所を適切かどうか意識できるよう支援しました。
こうした取り組みを続け、利用開始から半年ほど経った頃からは、少しずつ変化が見られるようになっていったそうです。
以前は嫌なことがあると気持ちが高ぶり、咄嗟の行動で表現してしまうことがありましたが、今では落ち着き、自分の気持ちを言葉で伝えられる場面が増えてきました。
いまだに衝動的に行動してしまうことはありますが、それでも気持ちを言葉にしようとする姿が見られるようになったことは、大きな成長です。
また、着座して学習に取り組める時間も以前より増えています。
お友だちや職員との距離感についても、近くなりすぎることはあるものの、以前よりお互いに心地よい距離を保ちながら過ごせるようになってきました。
保護者様からは、学校や事業所でも
「指示が入るようになった。」
「意欲的に取り組むようになった。」と伝えられる機会が増え、お子さまの成長を感じているというお話をいただいています。
職員も、気持ちが高ぶったときに態度や行動だけでなく、自分の言葉で思いを伝えられる場面が増えてきたことを、とても嬉しく感じています。
今後も、嫌なことがあった時や思い通りにならない時に、落ち着いて自分の気持ちを伝えられるよう、さまざまな場面を想定した練習を重ねていきます。
今回のお友だちのように、自分の気持ちを言葉で表現することが難しい場合でも、気持ちに寄り添いながら、伝え方を一緒に考えていくことが大切です。
阪南市立たんぽぽ園では、ことばやコミュニケーション、集団生活、気持ちの切り替えなど、お子さま一人ひとりの様子に合わせた療育をおこなっています。
お子さまの成長や日々の生活で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
阪南市立 児童発達支援センターたんぽぽ園
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