COMPASS Jr ゲームで伝えること、学ぶこと

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS Jr.でも療育を織り込んだ企画満載の「夏祭り」が行われました。
接触・密着・飛沫などによる感染が危惧され、また今年も大変な暑さで熱中症へも配慮が必要です。
そこで、Jrではエアコンを効かせながらも「窓は開けたまま」で開催。

まずは部屋を分けたうえで、ゲームに呼ぶのは1,2人ずつにして密集を避けます。
ついつい外したい想いに駆られる「マスク」は、外さないように、先生もお友達同士でも声掛けを続けます。
熱中症への対策として、ゲームの前後に水分補給をするように声掛けを行いました。
ただ楽しかっただけでなく「工夫してこうすればどうだろう?」という思考や「最後まで頑張ろう。」という学びがそこにはあります。。

それぞれに学びがあり、例えば「輪投げ」これは空間認識と手首の柔軟性がカギ。
大人気の「ワ二ワニパニック」は、動体視力と瞬発力が必要で、また力加減、ハンマーの使い方のコツも。
「ヨーヨー釣り」でも実は目と手の協応、力加減。
みんな大好きな「くじ引き」では、自分とお友達の景品の区別、受け入れる力、ケースを開ける際、指先を使って自分で開けようとする感覚の発達が必要です。

お祭りの開催はコロナ禍で制限の多い夏だからこそ「夏らしさを味わい、ルールを守って楽しく遊ぶ。」ことが最大の目的です。
これまでの学びの実践を確認しながら、遊びを通して苦手とする部分の向上を図ることができればと思います。

キラキラの瞳のお友達、待ちに待ったお祭りがスタートしました。
輪投げでは、最初は輪がうまく入らず悔しがる姿も見られましたが、一つでも入ると「やった!」と喜び、どうしたらまた入るのか、うまくいくのかを考えている姿が見られました。
手首をうまく使えなかったお友達に先生が投げ方やちょっとしたアドバイス。

「最後まで挑戦すること、やりきることが大切だ」ということを話すと、あきらめずに最後まで挑戦する姿がありました。
距離感や力加減を考えながら工夫がみられ、ついには投げることができるようになっていました。
お友達の番になると、「がんばれ!」「遠いところ狙って!」「おしいよ!」など励ましたり、声援を送る姿もみられました。

緑のワニがパクパク出入りするワニワニパニック。
最初はワニの速さに追いつけず、なかなかハンマーでたたくことができないようでした。
最初はあまり乗り気でなかった子も、次々でてくるワニを見て笑顔になっていました。
「1,2,3!」と叩いた数をカウントしていくと、数が増えていくのが嬉しくて集中する姿も見られました。

叩く力が強く、ワニが飛んで行ってしまうこともありましたが、みんなで「どんまーい!」と笑顔。
次第に速さにも慣れてきてワニがでてくるタイミングとハンマーでたたくタイミングを合わせていくことができていました。
やり始めたときはただ力任せに叩くだけでしたが、次第にコントロールできるようになり、素早く動くワニに当てることに重きを置いてゲームをすることができていました。

おなじみのヨーヨー釣りコーナー。
ここでは長さの違う釣り竿を用意し、始める前に「どちらが釣りやすいか?」を問いかけると、お友達は「長いほうがいい。」と回答。
そこで、実際に自分で体験してみることで「実は短いほうが釣りやすい。」ということに気付きます。
あまり力を込めて竿を振ったり、勢いよく水につけたりすると釣りにくいことも事前に伝えていました。
お話をよく聞いていたお友達は、しっかり覚えていてゆっくりと竿をたらしたり、竿を振ったりすることなく釣ろうとする姿を見せていました。

箱に手を入れて引く「くじ引き」。
くじ引きの箱を見てワクワクでいっぱいになり、どのお友達も嬉しそうな笑顔です。
始める前に、引き当てた景品でトラブルにならないようにと配慮し、ゲームについて先生は話し始めます。
箱の中にはいろいろなものが入っているからみんな違うものが入っていること、「自分が引いたものが自分のもの」なので、他の友達のものを欲しがってはいけないことを一人ひとりに確認しながら語りかけました。

くじを引いて卵型のケースが出てくると「卵だ!」「何が入ってるのかな?」と驚いたり、「こんなの入ってたよ」「これかわいい!」と引き当てたおもちゃを見て喜んだり。
しっかりと先生のお話はお友達の中で活かされていて「あっちがいい!」「これいやだ!」などいうお友達はなく、約束を守って袋やカバンに直すこともできていました。

くじを引いて卵型のケースを開ける際、テープをうまくはがすことができず、もどかしい思いをしていた子もいましたが、開け方を教えたり、先生が少しはがして渡してあげて、自分の手で開けられたことを喜ぶ姿がありました。

全てのゲームが終わり、最後は絵日記の感想文を書きます。
「輪が一番遠いところに入って嬉しかった。」
「入らなくて悔しかった。」
「ワニがたくさんでてきてびっくりした。」
「うまく叩けて楽しかった。またやりたい!」
「(クジで)〇〇が当たって嬉しかった、おうちで使いたいです。」
「卵型のケースがかわいかった。」
「〇〇色のヨーヨーがとれた。」
「おうちでたくさん遊びたい。」

お友達の感想は、どれも楽しかったと綴られていて、準備を頑張った先生もほっと胸を撫で下ろします。
みんなの笑顔と小さな成功体験を連れて、季節は夏から秋へ移っていきます。

COMPASS Jr
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1丁目3−5
連絡先:093-472-3288

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧