COMPASS中津 その一言に涙ぐんだのは・・・

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津のお友達が通い始めて1年4ヶ月。
お友達は母国語が日本語ではない保護者様と二人きりのご家庭で育ちました。
実は保護者様も日本語があまり得意ではなく、お友達にとっては日本語を学ぶ機会が少ない環境だったと言えます。

当初は、日本語も、保護者様の国の言葉もどちらもあまり理解が進んでいない状況でした。
翌年には小学生になる我が子に「日本語を覚えてほしい。学校で困らないように、ひらがなの読み書きができるようになってほしい。」という言葉の習得への想いと「お友達と仲良く活動できるようになってほしい。」と強く願われていました。
というのも、誰かと遊んでいても想いが伝えられず、苛立ちから乱暴な振る舞いになり、トラブルが多かったそうです。

保護者様の想いが叶うよう、心配が少しでも軽減されるようにと願い、お友達の個別支援計画が立てられます。
それは「自分の気持ちを言葉で相手に伝えられるようになりましょう。」
「小学校生活で最低限守るべきルールやマナーを学び、学校生活を楽しく過ごしましょう。」という大切な2項目のプランです。
小学校に上がるまでの数ヶ月、これは今後のお友達の人生を大きく左右する大切な時期だと受け止めて、お友達のCOMPASSがスタートしました。

当初のお友達は、指示がまったく入らず、着座もできませんでした。
思い通りにならないと、大声を出して暴れ、側にいる人に体当たりをしたり・・・
自分がここにいるよと存在を伝えたいからなのか、寂しいことに、周りのお友達にちょっかいを出し、その子が泣いたり怒ったりするのを見て楽しそうにしていたのだそうです。
先生達は、もう何度お友達に「それはダメですよ!」と言ったかわからないくらい、何度も、何度もやってはいけないことを教えたそうです。

悪いことをして注意を引いて自分に注目して欲しいのか、お友達の行動は走り回る、机に登るなど、とにかく大胆でした。
イヤだとか、これが欲しいと伝えたいときには、大声で叫ぶ、癇癪を回す、先生を叩いて訴える・・・そして是が非でも自分の要求を通そうとしつこく訴えます。
ですが、先生は暴力的な訴えには無視するという態度を通して、お友達がどんな振る舞いを見せようと全く相手にしませんでした。
一方、素直に机に向かったり、片付けたりなど善い行いには手放しで褒めて笑顔を向けます。
こうして、言葉のシャワーと同じくらい丁寧に時間をかけて「やっていいこと・悪いこと」がお友達にはっきり身をもってわかるように学習を重ねていきました。

そして・・・春が来て、お友達は小学校へ。
お友達は、来所してから課題に取りかかるまでの準備もスムーズに行えるようになりました。
学習時間も着座して40~60分ほど課題に取り組めるようになり、一生懸命考える姿を見せるようになりました。
少しずつ発語がみられるようになり、自分から「ありがとう」や「ごめんなさい」と場面にあった言葉を口にできるまでになりました。

育った環境から、お友達にとって日本語の習得はとても難しいものだったはずです。
例えば「こ・と・ば・あ・つ・め」(=「あ」がつくことばには何がある?と聞いていくという課題)では、そもそも質問の意味すらわからずに困っていたお友達。
ところが今日「『ゆ』がつくことばをみつけよう!」という課題で、お友達は『ゆうやけ!』と手をあげてはっきりと答えられたのだそうです!!
これには先生全員が感動して、殆ど泣きそうだったといいます。
ご家庭でも大きな変化が訪れているようで「家でもとても落ち着いて過ごせるようになって、聞き分けもよくなりました。」と保護者様からも喜びの声を頂戴したそうです。

ようやく深く厚い霧から抜け出したかのようにたどり着いたお友達のスタートライン。
これからは自分の困りや気持ちを適切に表現できるように、学校でもCOMPASSでも、誰とでも楽しく話せるように、コミュニケーション能力の向上を目指し、知る喜び、話す喜びでますます笑顔になってくれるよう学びを続けていきます。

COMPASS発達支援センター中津
所在地:〒879-0123
    大分県中津市大字田尻1164-1
連絡先:0979-64-7108

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