COMPASS枚方 桜色から彩りを添えて

木曜日のCOMPASSです。
2年前の4月、COMPASS枚方に桜の春を連れてお友達がやってきました。

保護者様のご相談を受けて、枚方ではお友達が「思いを言葉で伝えられるように。」「コミュニケーションが向上するように。」「日記などで文章を書けるように。」ということを目標設定しました。

当時、お友達はまだ年中さん。
言葉が出ないわけではありませんが、不明瞭さがあり、なんと言っているのか理解が難しかったそうです。
伝わらないもどかしさがいつもお友達を苛立たせ、癇癪や怒りを周りにぶつけてしまい、周りから距離を置かれ、結果ひとりぼっちでした。

お友達には興味のある絵本や絵カード、月例プリント、みつば日記、かずのおけいこなどが課題として使われます。
もちろん語彙の獲得や、発音の練習、そして会話の応酬話法を来る日も来る日も繰り返しました。
日本語の助詞は「が・の・を・に・へ・と・より・から・で・や」の10語です。
この10語の存在が伝えたいことの架け橋となり、伝えたい想いがより明確になります。
ただ、文章の中で理解する過程を経ていかないと、使えるようになるまでに至らない助詞の習得は、お友達にとっては少し大変だったようです。

発音練習をどれだけ行ったことか、諦めないで相当な頑張りを見せたお友達。
絵本をたくさん読み、ひらがなを覚え、日記や作文を書く経験を積んでいきました。

やがてごく自然に「助詞」が馴染んできて、少しずつ使えるようになり、会話が上達して行ったお友達です。
昨日より今日、今日より明日・・・と、だんだんと学習の幅が広がり、内容が深くなっていくと、お友達を支配していたイライラが影を潜めていきました。

あれから2年が経ち、今年の春、お友達は小学生になりました。
著しい成長がみられ、小学校ではクラスのリーダー格になっているのだとか。
勉強も好きで、良くできると担任や支援の先生方にも褒められるほどに成長し、関係機関連携の打ち合わせの際にも、学校の先生から大絶賛され、COMPASSの先生も大変誇らしく、とても嬉しかったそうです。

あのとき癇癪を起こし、一人ぼっちだったお友達はもういません。
お友達の春は、淡い桜色からもっと彩りを添え、それは艶やかな未来へと続いているようです。
これからは楽しく幸せな未来に繋がって行くように、さらに語彙数を伸ばし、会話の中でより繊細な感情や想いを伝えられるように導いていきたいと思います。

COMPASS発達支援センター枚方
所在地:〒573-0007
    大阪府枚方市堂山1-44-10
連絡先:072-845-4428

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