COMPASS新下関駅前 成長へ手を伸ばす「とき」を捉えて

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS新下関駅前がオープンした5月から通い始めたお友達をご紹介します。
今年1年生になったばかりのお友達ですが、人に合わせた振る舞いができないことやアドバイスされても受け入れられないなど、人との関わりに困りごとがあるといいます。
保護者様の願いは「周囲と仲良く過ごしてほしい」こと。
そして危険認知の甘さも気になるので、危険への意識を高めてほしいとも希望しておられました。

初めての利用は5月の連休が明けた頃。
まず立案された個別支援計画は「新しい環境に慣れること」「着座姿勢の維持時間をのばすこと」そして「療育習慣を身に付けること」などでした。

利用開始当初のお友達、例えば手洗いの際、焦ってか泡を洗い流せていなくてもおしまいにしてしまいます。
着座はできますが、離席したり姿勢が保てない様子がありました。
会話では声の大きさを調節できず、どんな場面でも同じ音量で話すので相手は戸惑ってしまいます。
療育時間から余暇、余暇から療育に移る際などに、気持ちの切り替えも時間が掛かりました。

離席する時はその都度声をかけ、優しく促し、お手本を示し続けました。
手洗いでは、綺麗に洗い流すまで先生は一緒に手を洗い、すすぎ、丁寧にお手本を示していきました。
対象がすぐそばにいても、遠くにいても同じ音量で話すことへの改善も、話すのを制したり注意ではなく、その都度「このくらいね」と音量のお手本を示しながらお友達が自分で調整できるように優しく導きました。

つまづきや、飽きたり、何かが気になると、集中が途切れ、離席してしまうお友達。
切り替えと同様にこの時間は何をすべき時間なのかという認識の定着を図るため、COMPASSの利用時には毎回同じ流れで学習を進めていくように努めました。
この習慣化を促す工夫で、お友達は流れを感覚で覚え、学習活動の円滑さに繋がりました。
スムーズな切り替えを促すためには、手作りの知育時計を活用します。
同時に時計の概念を育てることも狙いながら、今は何をする時間なのか、次に何をする時間なのかを分かりやすく確認できるように工夫して、お友達の意識づけを導きました。

そして、COMPASSの利用開始から3ヶ月。
笑顔が増え、色々なことに興味が広がり、意欲を見せるようになってきたお友達。
学習時間には離席しても先生の声掛けにハッと気づいて姿勢を正すようになり、今ではほとんど声をかける必要もなく綺麗な姿勢を維持できているのだそうです。
その様子をご覧になり、保護者様もとても喜んでおられるとのことです。

今月からの支援計画では、ひらがなと文章構成の理解を深めることが目標に加わりました。
ひらがなの読み書きはよくできているお友達ですが、今後は日記を通してその日の出来事を自分の言葉で書けるようにとレベルアップを狙います。
また、小集団活動でお友達同士楽しくやりとりができるように導きます。
成長を願いながら「楽しくユニークなところを失うことがないように…」と語られた保護者様が想い、COMPASSでもそう願う豊かな成長を実現できるよう、屈託のないその笑顔はそのままに、お友達が自ら願い成長へ手を伸ばす「とき」を捉え、導き、見守り、支えていきます。

COMPASS・新下関駅前
所在地:〒751-0872
    山口県下関市秋根南町1丁目2-24
連絡先:083-249-5328

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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