COMPASS熊本東 君と話したいから…(2)

火曜日のCOMPASSです。
日常で必要な生活動作は自分だけでは一切出来なかったお友達。
COMPASSでは、一つできるとご褒美シールを1枚貼るというルールを作り、目に見える形でお友達自身が自分の成果を確かめられるように工夫しました。

頑張って「できた!」を経験する度に先生はたくさん褒めてくれ、シールを貼ることができます。
シールでいっぱいになった台紙が数枚埋まった頃には、身の回りことは自分でやるのだと理解し、応えようとする姿が見られるようになりました。
保護者様ともしっかり連携し、ご家庭でも取り組んでいただいたことで、次第にご自宅でもお風呂やトイレ、歯磨きなどの日常生活は自主的にやろうとする習慣としてお友達に身についていきました。

COMPASS熊本東のお友達に変化が見られたその年の9月。
言葉の理解も進み、先生の指示を聞き、素直に「はい」と返事をし、適切な行動ができるようになってきました。
嫌がっていたプリントも、先生や保護者様に褒められることが嬉しくて、楽しく取り組めるようになり、自信がついていったようです。
その頃から自主的な発言も増えてきて「トーマスがしたい。」と先生に伝えたり、「これはだめだよ。」と周りのお友達に教えるなど、言葉でコミュニケーションを取る様子が見られるようになっていきました。

会話の上達が見られるようになってからは寝転びや勝手に離席することが減り、課題や好きなおもちゃで遊びながら、60分以上も着座で過ごせるようになりました。
「先生、一緒にしよう。」とボードゲームを持ってきて誘ってくれたりと、関わりを求める姿勢に大きな成長を感じたと職員は言います。
入れなかった集団活動でも、始まると真っ先に移動し、お友達の分の席まで用意し、一番に手を挙げて発表するようになってきました。

思いが理解できない、思いが通じないということはとても辛いものだったと思います。
「ダメ」に過剰に反応し、ひどく動揺していたお友達ですが、「これはこういう理由で、ダメなんだよ。」と言葉で説明すると最終的に納得してくれるようになり、1年前に比べると驚くほど成長し、コミュニケーションがとれるようになって「本当に感謝している。」と保護者様から感謝の言葉をいただいたそうです。

4月、お友達は年中さんになり、言葉でのコミュニケーションの芽生えが見られる今、未来に大きな成長を予感させてくれています。
この機会を捉え、言いたいことを伝える言葉を学び、単語と単語をつなぎ合わせて、フィードバックすることで「伝わる喜び」を実感できるように導いていきます。
まだ衝動的に行動する傾向は残っていますが、生活のルールを定着させていく試みの中で、危険に対する認知と対応ができるようになることを目指して関わりを続けていきます。
お友達ともっとたくさんのお話ができたらと願いながら、もっとたくさんの言葉でもっと多彩な会話ができるように、様々な経験を経て成長へ繋がる明日への1歩を歩み始めます。

COMPASS発達支援センター熊本東
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