COMPASS大村Link 時間の意識を育てて(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村Linkに、昨年の夏から通い始めたお友達がいます。
現在小学校5年生のこのお友達は、気持ちの切り替えがとても苦手。
先生から注意を受けたり、苦手な課題が出されたり、関心を持てない課題が提示されたりすると自分の殻に閉じこもってしまいます。
いったんそうなると、もうどんな活動にでも参加できません。

保護者様は苦手な切り替えを克服し、時計を見て判断して行動できるようになってほしいと話されます。
この願いに寄り添い、まずはCOMPASSと学校の併用に慣れ、現時点でお友達が好きなことや得意なことをどんどん伸ばすことからスタート。
ついで目標として時間の感覚を身に着けていくこと、学習だけでなく、人との関わり方を学ぶことを設定し、プリントのほか、少人数での関わりの機会をたくさん作り、交流しながらルールを学び、マナーを身につけられるように選択しました。

どんな年齢のお友達でも、COMPASSでまず学ぶことは、正しい着座姿勢です。
正しい姿勢は立腰姿勢とも呼ばれていますが、最初は意識しないとなかなか正しくは座れません。
自分の癖が身についてしまっているお友達にとって、正しい姿勢はとても苦痛です。
それが習慣となり自然に綺麗な姿勢を取れるようになるとその姿勢を取る方が楽になり、目の前の課題にしっかりと集中できるようになっていきます。

時間の感覚が身につくようにと、時計やタイマーなどを確かめる活動を始めました。
決めた時間から活動に取り掛かり、時間になるとその活動をやめ、次の活動に移る繰り返しです。
ただ活動の途中で叱られたり、嫌なことがあったりすると、途端にネガティブな感情でいっぱいいっぱいになってしまうようで、気持ちの切り替えが中々できないお友達。

 

そんなときは違う視点から物事を見るように助言したり、解決のヒントを与えながらポジティブに活動に取り組めるように導いていきました。
たくさんの「できた」を経験していく過程で、お友達の中に「自信」が芽生え、その自信からどんなことにでも挑戦してみよう!という前向きな姿勢が生まれてくるはずです。

必要なだけ時間をかけるCOMPASSでは、丁寧な関わりと、決して諦めない取り組みが信条。
1度でダメでも100回挑戦したら?、1000回では?
何度も、何度でも、できるまで、お友達が笑顔になるまで継続した取り組みは続きます。
やがて、お友達に変化が見られるようになったのは3ヶ月が過ぎた頃でした。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター大村Link
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