COMPASS諫早 成長に続く迷い道を(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS諫早にお友達が通い始めたのは、昨年の春。
それまでは問題を感じることもない毎日だったそうですが、1年生になってからお友達は不安定になっていったそうです。
自宅ではほんの少しの指摘で癇癪を起こし、「死にたい」と理由もなく泣き叫ぶようになっていました。
ところが学校ではそんな様子もなく普通に過ごしていたのだそうです。
保護者様は、お友達が落ち着いて行動出来るようになって欲しいと切に願っておられました。

お友達の年代から中学生になる時代はとてもナイーブで「中間反抗期」と言われる変化が起きる時期。
2~3歳ごろに見られる「イヤイヤ期」や「魔の2歳児」と呼ばれる時期が「第一次反抗期」です。
「中間反抗期」はこの「第一次反抗期」から、「第二次反抗期」に向かうまでの心の発達を見せる時期です。
この時期はいわゆる情緒(=折にふれて起こるさまざまの感情)が乱れやすい時期で、心と体のバランスが取れず、いろいろな刺激にひどく敏感になります。
しかし一方で、実は心が成長しようとしている時期でもあります。

COMPASSでは保護者様に寄り添い、お友達のための個別支援計画を立案しました。
まずは、COMPASSという環境に慣れ、楽しく通所できるようになること。
そして相手の話をしっかり聞くことができるようになり、受け入れられるようになることを目指していきます。

小学生のお友達の教材には文章の組み立ての向上と、毎日の行動を振り返ることができるようCOMPASSの日記を採用。
学校の教科からは漢字、九九暗唱、計算などの基礎学習を通してお友達に自信を培っていけるように図りました。

こうしてお友達との活動が始まります。
通い始めたお友達は明るく、学習活動のときにもついおしゃべりをしてしまうほどでした。
問題を解くというプリントではざっと一読しただけでさっさと解いてしまおうとする傾向が見られ、ミスを誘っていました。
私語が多いときには静かにと伝え、プリントの設問もよく読んでから解くように注意を促します。
やがて先生の声かけでおしゃべりをやめ、プリントに向き合う様子を見せるようになっていくお友達でした。

一方で気持ちの切り替えが難しかったり、納得がいかなかったり、思い通りにならないときには泣き叫ぶことがありました。
その都度、強いこだわりがお友達の行動を狭めているとわかっている先生は、何とか怒りを手放せるように納得するまで話を聞きました。
また自分が正しいと主張したい思いとは裏腹に何かで注意を受けたとき、関係ないことを言ってみたり、話を逸らしてごまかそうとする様子も見られました。
その度に先生は繰り返し、繰り返し、何度も、何度でも、根気良く時間をとってお友達と向き合いました。

またお友達は周りの注意を引きたいといった「注目獲得行動」も多く見せていたことから、先生は発表や何かの役割を担う場を設ける機会を作り、自信が育ち、満足感を得られるように導いていきました。
それらの取り組みを継続した結果、お友達の行動に変化が現れてきたのは半年が過ぎた頃だったといいます。

COMPASS発達支援センター諫早
所在地:〒854-0041
    長崎県諌早市船越町891ー2
連絡先:0957-56-9328

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