COMPASS松茂Wing 自分の手で、指で…(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS松茂Wingにお友達が通い出してもう直ぐ1年半になろうとしています。
お友達が初めてCOMPASSにやってきたのは昨年のお正月が明けた頃。
当時のお友達は、ほとんど一人で過ごしていた印象です。
積極的に人と関わろうとせず、よく大好きな恐竜の図鑑を見ていたお友達。
図鑑を見あきたら、「恐竜ごっこ」というか、恐竜の真似をしてぼっち遊びに興じていたのだとか。

保護者様は、お友達の手先、指先の力が弱いので強くなってほしい、また、落ち着いて座っていられないので、着座して落ち着いて学習に取り組めるようになり、文字が書けるようになってほしいと希望しておられました。
お友達の個別支援計画は保護者様のご意向を踏まえて、手先の力を強くしていき、筆記具を持てるようになり、ひらがなを書けるようになることを目標の1つとしました。
また併せて様々な運動遊びなどの活動に参加し、周りのお友達とも触れ合えるようになって、集団の中でのルールやマナーを学ぶことも目指していきます。

お友達のために準備した課題は、手指を使うことに慣れ、巧緻性が向上するようにプットイン、ボタン練習、ビーズ通しなどの「指先トレーニング」を手始めに、お箸やスプーンの練習、そして文字を書くことを目指してプリントでの50音のなぞり書きを行うことに。
そして徐々に小集団活動に参加して楽しむことや、周りのお友達と一緒に簡単なルールのある遊びの参加を考えました。

お友達はとても手先の力が弱く、しっかり鉛筆を握って維持することができませんでした。
筆記具を握れないと自分でわかっているためか、勧めても握ろうとさえしませんでした。
同様に体幹も弱く、気持ちも落ち着かず、着座しても姿勢の維持ができませんでした。

苦手なことは誰でもやりたくないもの。
お友達も自分でしっかりわかっている「苦手なこと」でしたので、なかなか取り組もうとしなかったそうです。
そればかりか「やりたくない」「先生がやって」と甘えてしまうこともあったそうです。
しかし残念ながら、イヤイヤであっても、トレーニングを続けていかないと改善につながることはありません。

そこで、先生全員でとにかく機会を見つけては褒め、ノリノリな気分になれるように心がけました。
来所するたびに来たことを褒め、苦手意識しか持てなかった指先のトレーニングもやろうとするだけで褒め、一定時間頑張れれば、目標が達成できればとにかく褒めていきました。
褒められて、嬉しくなって気持ちがノリノリになると、頑張ろうとする意欲を見せてくれるお友達です。

持つだけでなく、書くことへも挑戦します。
ここで登場するのがお友達の大好きな恐竜です。
恐竜に一役買ってもらって、それをきっかけとして書くことへの苦手意識を払拭できるように取り組みました。

当時年長さんだったお友達ですが、実は密かに小学生になることを楽しみにしていたようです。
小学生になったら自分の名前書けるといいよね、頑張ろう
そんなお友達の意欲を引き出しながらひらがなを書くことに取り組めるように前向きな声かけを続けたと言います。

着座できるための体感づくりの一環として運動も取り入れました。
COMPASSでは本格的なトレーニングというより「運動遊び」と言われる活動を行っています。
それはゲーム性があったり、自分自身で上達が図りやすいものだったり、何より楽しいプログラム。

よく行われる「くま歩き」や飛び石を渡る、風船バレーなども実は視線・四肢の筋力向上、脳の活性化が見込まれているものです。
また、数名程度の小集団で行われるこれらの運動遊びは、順番を待つ、他の人の活動をしっかり見る、先生の指示通りに動くなど、実はルールやマナーを学ぶ機会ともなっています。

お友達の場合、活動への取り組みは「0」からではなく「マイナス」からのスタートでした。
苦手なことは嫌いなことで、その状態からそんなに嫌じゃないことになるまでにとても時間がかかりました。
また、筋力の向上が胆となりますが、本当に小さなステップを刻みながら少しずつ成長を促していきました。
こうして共に頑張ってきた1年。
やがて、今年のお正月明けには明らかに違うお友達の存在がありました。
(後編へ続きます)

COMPASS松茂Wing
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    徳島県板野郡松茂町広島字南ノ川43-1
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