COMPASS・飯塚 今日やることを僕が決める(1)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS飯塚に昨年の1月から通っているお友達は、現在5歳の年長さんです。

通い始めた頃のお友達は、発語はあるものの、不明瞭な部分を残していました。
一方で、こだわりが強く、気に入らないことや思い通りにならないことがあれば、癇癪を起こしたり大きな声を出すこともありました。
そして活動でも集中に欠け、離席が目立ちました。

保護者様はお友達が落ち着いて行動できるようになってほしいと願っておられました。
物事に集中できるようになり、言葉も増えて表現できるようになって上手に会話ができるようになって欲しいと話しておられました。

COMPASSでは、お友達の成長を願って個別支援計画を立案します。
まずCOMPASSに慣れること、そして楽しく活動に参加できるようになることを目指します。
そして、いろいろな遊びや活動を通してお友達や先生との関わり方が上手になり、言葉が増えて活発なコミュニケーションができるようになることを目標と定めました。

お友達と取り組むことにした活動は「お口の体操」「ひらがなのうた」「絵カード」などの語彙と発語に関わる活動、そして「マッチング」「プットイン」などの認知や巧緻性の向上に関わる活動、そしてCOMPASSのプリントA12などでした。
簡単なバランスをとる運動なども取り入れ、落ち着いて集中できるように促していきました。

COMPASSでは、来所するとまずは挨拶から始まり、荷物をしまい、トイレを済ませ、手を洗う、検温が終わると着座して静かに個別指導の先生を待つというルーティンがあり、これがルールの1つです。
それが園でも、COMPASSでも、複数のお友達と関わる場所では、必ずルールがあり、それに従うように導く先生たちがいます。

先生の話は静かに聞くこと、勝手にウロウロしないこと、個人個人の個性は大切にしながらも集団で誰もが心地よく過ごせるように。
それは、今やりたくないものかもしれないし、お友達にとって大事に思えないことかもしれません。
それでも決まりごとに従って行動し、学び、感じて、習得すべきことがあれば、適切なタイミングで指示が出されます。

お友達にも「そんな気分じゃない」ときや良くない行動をしてしまったとき、諭したり、気に入らない指示が出されたり、好みではない活動を提示されたりすることもあります。
やりたくないとき、お友達はできるだけ精一杯の抵抗を示して、教材を手で振り払ったりします。
やがて大声を出し、机の下に隠れたり、先生の話は全く聞き入れず、自分の主張をし続けるのだそうです。

先生はお友達の気持ちを理解して、優しく受け止めますが、やんわり諭し、ダメなことはダメですと絶対に譲ってくれません。
お友達はついには感情がいっぱいになり、堪えきれなくて泣き出してしまうこともありました。
一旦泣きだすと、もう悔しいやら、悲しいやらの気持ちが揺れ動き、泣きながら自分の意見を訴え続けるので、どうしてもすぐには次の行動に移れません。

そこで、活動開始前にお友達と「ここまでやったらお友達の好きな遊びができる」といった強化子を設定したり、「先生が呼んだら遊びを辞めて戻ってくる」などといったお約束ごとを決め、お友達も納得した「今日やること」を決めてからその日の活動に入ることにしてみます。
こうしてその日の予定を「一緒に」立てるというやり方で、お友達の意思を尊重しながらも決めたことを守り、それで達成感も同時に育てると言う方法が少しずつ効果を表してきたのは、5か月ほど経った夏の走りだったそうです。
(後編に続きます。)

COMPASS発達支援センター.飯塚
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