COMPASS姫路 丁寧さを学ぶこと(1)

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS姫路のお友達をご紹介しますが、実は昨年の10月にも登場しています。
文字を書くこと・読むことへの苦手意識が強く、プリントを見ただけで『無理!』と言って固まってしまっていた、あのお友達です。

昨年の夏頃には苦手意識で手も足も出なかった文字を書く取り組みが、どうにか片目をつぶって頑張れるようになっていました。
少し前まではできるだけやらなくて済むようにと知恵を巡らせていたお友達でしたが、少しずつ前向きに取り組めるようになってきているのだそうです。

あれから1年が経ちました。
現在保護者様は「苦手なことにも取り組んで欲しい。」と望まれ「物の管理が出来るようになって欲しい。」と希望しておられます。
また「周囲の状況確認ができ、焦らず行動出来るようになって欲しい。」とも願っておられます。
保護者様のご希望を取り入れた新しい個別支援計画では「難しそうに感じることでも、まずはやってみようと思えるようになる。」ということを日々の活動の中で育てて行き、やがて「苦手なことにも取り組めるようになる。」ことを目指すこととしました。

当初のお友達はプリントを見るなり顔を突っ伏して断固拒否の様子を見せておりましたが、その様子に変化が見られるようになり、渋々なのでしょうが文字を書くこともそれほど嫌がらなくなってきてはいます。
ただ、あくまでも全く無理といった状況から、どうにか精一杯頑張ってプリントをやり終えることができるようになっただけで、決して好きになったわけでも、得意になったわけでもありません。

苦手意識はまだお友達の中に巣食っているようで、パパッと終わらせたいのか、文字を書くのが雑になってしまいがちでした。
その度に先生は優しく「もっと丁寧に」「よく見て」と声をかけ、丁寧に書くよう促して行きます。
お友達なりの頑張りが見えたとき、綺麗に書けたとき、先生はしっかり褒め、褒められたお友達が嬉しくなり、喜びが自信に変わっていくように導いて行きます。

できる限り自分の意思で丁寧に書いていけるように繰り返し、繰り返し文字を書くということに向き合うお友達です。
苦手なことはできるだけ避けたいお友達ですが、普通に、当たり前のこととして、何位でも取り組み、習慣化できるように導いて行きます。

当初のお友達であれば、とっくに心が折れ放り出してしまっていたであろう「面倒くさい」と感じていたことも頑張れるようになってきました。
「今日は、ここからここまで」「これから〇〇時まで」と、その日の予定をきちんと一緒に決めることで見通しが持てるようになったため、終わりが読める安心から頑張れるようにもなってきました。

丁寧さを育てるのは、文字を書くことに留まりません。
丁寧にことにあたることが当たり前になるように、片付けや整理整頓の場面でも声をかけ、できるだけ具体的にどうすればいいかというアドバイスをしながらお友達の行動を見守ります。

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