COMPASS高松 継続は力なり、成長なり・・・(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松にお友達が通い始めたのは7年前。
お友達が年少々さんの春でした。

 

7年前の当時、お友達はまだ3歳。
日常生活動作のほとんどに手助けが必要で、トイレも自立できていませんでした。
誘っても着座できず、離席が多く、走り回っていました。

保護者様はお友達の発語がないことや、お友達同士で仲良く遊べないことなどを気にかけておられました。
保護者様の願いは「言葉が出るようになってほしい。 集団行動ができるようになってほしい。」というものでした。

お友達の個別支援計画は、言葉を学び、自分の思いを上手く相手に伝えられるようになることを目標としました。
経験の少ない3歳のお友達が、COMPASSという新しい環境に慣れ、落ち着いて着座して活動が出来るようになることを目指します。
日常生活動作もまだ未完成で手助けが必要なお友達がトイレでの排泄習慣を身に付けられるように促していきます。

ともかくCOMPASSでくつろいで過ごせるように、先生たちは環境に配慮しました。
COMPASSが初めてだけではなく、お友達にとって目に入る教材・教具も初めての体験ばかりだったようです。
着座の経験もなく、なかなか座って目の前のものに目を向けることは難しいようでした。
座ったまま、手で触れて、感触を楽しみ、少しずつ座って何かをすることに慣れていきました。

少し慣れてから着座姿勢で教具での遊びからCOMPASSのプリントで筆記具を持っての「ひらがな」の練習や「点つなぎ」、少し経ってからは「なぞり練習」などに移行していきました。
肩と腕、指先を使って道具も使用した制作活動にも取り組みました。
トイレ・トレーニングについては来所後すぐにトイレに行き、排泄ができてもできなくても一旦座れるように毎回促していきました。

ところが日によっては気持ちの切り替えがなかなかできないこともありました。
それどころか、なかなか着座すらできない時もありました。
全く指示が通らない場面も何度もありました。

数々の活動の中で、お友達が気に入ったのは「点つなぎ」でした。
このため指示が通らなかったり、着座できそうにないときは「好きなことをするのは楽しい!」という気持ちを活用して、お友達が好きな「点つなぎ」のプリントを提示し、着座や着座姿勢の維持に繋げられるように導きました。

それでも思うままに行動したいお友達と、成長を願い、少しでも課題を進めたい先生たちとの葛藤は続き、活動は一進一退、たくさん学んでくれたなあと思う日があれば、一向に進まないという日もありました。
そして長い年月お友達と向き合い取り組んできた結果、今年の夏にようやく学ぶ姿勢の定着を見られるようになってきたのだと言います。
(後編に続きます)

COMPASS発達支援センター高松
所在地:〒761-8071
    香川県高松市伏石町2155番地18 フィット伏石 Ⅰ 号棟
連絡先:087-864-5823

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