COMPASS神埼リーフ 頑張る気持ちと、挑戦する気持ち…(2)

水曜日のCOMPASSです。
お友達が通い始めた夏から4ヶ月が過ぎた頃、ちょうど年末あたりから成長の兆しが現れ始めました。
なんでも頑張れば結果を出せるお友達なのですが、気分にムラがあったり、意欲が削がれたり、思い通りにことが運ばないと泣き出したり、怒り出したり、場面によっては会話の相手や一緒に遊んでいるお友達を叩いたりすることもありました。
離席のたび、感情が大きく揺れるたびに、課題を投げ出しそうにるたびに、先生はお友達と向き合い、腑に落ちるまで話をしたり、優しく嗜めたりし続けました。
また、逆に頑張ってひとりで課題を終わらせたり、上手にできたりしたときは、先生たちは、それはもう大袈裟なほどに褒めちぎることを忘れませんでした。

相手に対する攻撃的な姿勢は、遊びの時間にも現れ、貸し借りやコミュニケーションではトラブルになることもありました。
繰り返し、繰り返し、ことの善悪、好ましい行動について、わかるまで、できるまで、気持ちの揺れを抑えて自分から選択した行動となるように何度も何度も学びの機会を逃しませんでした。
これらの学びはお友達に大きな影響を与え、最近ではお友達同士の関わりで嫌なことがあっても、手を出すことや追い回したりすることは見かけなくなってきました。
着座もできるようになり、集中時間も伸びてきました。
あれほど嫌がっていた集団活動にも参加できる機会が増え、参加まではできなくても、活動の場にいることができるようになりました。

来所してから行う一連のルーティンも自分ひとりでできるようになりました。
語彙が増え、会話が上手になってくると、指示に従って素直に動けるようにもなってきたお友達。
たくさんの経験を通して、こんな場面ではこうすべき、こんな場面ではこうしたほうが喜ばれるなどという状況判断もでき始めます。
スーパーなどに行ったときでも走っていなくなることもなくなり、車から降りるときも勝手にドアを開けずに待ち、すぐに飛び出すこともなくなってきたと、保護者様からも最近の嬉しい日常を教えていただきました。
そしてCOMPASSでもお友達は苦戦している課題もすぐに諦めず、最後まで頑張ろうとする意欲を見せ始めています。

お友達は、今月小学校に入学しました。
ずいぶん成長を感じさせるようになり、自信に満ちた満面の笑顔で門を潜ったことでしょう。
これからも適切な表現方法で、自分の気持ちや要望を伝えられるようになり、場面に応じた落ち着いた行動ができ、ゲームなどに負けても大丈夫だと納得して癇癪が起きないように導いていきます。
今日よりも明日、そして明後日、来月、来年へと。新たな成長の実りがあるよう、まだお友達の中にあるものの、未だ発現していない成長を引き出せるよう関わっていきます。

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