COMPASSオレンジ 伝えたい気持ちをかたちに(1)

お友達は、支援学校に通う小学4年生の男の子です。COMPASSには2020年の秋から通い始め、現在は週に1回のペースで利用されています。

初めての場所や新しい環境が苦手で、不安が強くなるとパニックになってしまうこともありました。言葉による発語は見られず、思いを伝えることが難しい様子でした。また、感覚過敏があり、大きな音や肌触りに敏感な一方で、シールを剥がす感触は好きという一面もありました。

保護者様からは「発語を通じて思いを伝えられるようになってほしい」「生活動作を自分でできるようになり、自信を持ってほしい」というご意向がありました。

その思いを受けて、個別支援計画では、発声練習を通して挨拶や簡単なやりとりができるようになること、巧緻性訓練で指先の力を育むこと、生活動作を自分で行い自己肯定感を高めることを目標に掲げました。

 

療育では、着座練習や発声練習を中心に、生活訓練や巧緻性を高めるための活動を取り入れました。興味をひく教材(型はめやパズル、ぽっとん落としなど)を使い、楽しく集中力を育てる工夫を重ねました。

最初は不安で固まったり走り回ったりする姿も見られましたが、職員の膝の上で好きな絵本を一緒に見ることで、安心できる時間を少しずつ作っていきました。発語が見られない代わりに、お辞儀やハイタッチといった模倣を通じて、コミュニケーションの第一歩を踏み出しています。

今では、混乱した際に玄関マットに寝そべったり服を脱いでしまう場面も、マットを外す・好きな物に触れるなどの対応により、落ち着きを取り戻せるようになってきました。

日々の小さな積み重ねの中で、お友達は少しずつ自分らしい表現方法を見つけています。

後編では、そんなお友達に見られた具体的な変化やご家庭での様子、今後の支援の方向性についてご紹介します。

どうぞお楽しみに。

(後編へ続きます。)

COMPASSオレンジ
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