丸亀Believe 「わかってほしい」から「わかり合える」へ

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター丸亀Believeに通う小学3年生のお友だちの成長の軌跡です。

「今○○したい」と強く主張しては叶わずに泣いてしまったり、言葉の理解が追いつかずに混乱する場面も多かったお友だち。

そんな彼女が、自分の思いを伝えたり、相手の話を聞いたりできるようになっていくまでの記録です。

COMPASSを利用する前から系列施設で療育を受けていたお友だち。

言葉の発達には課題が見られたものの、園での出来事を話すことはでき、会話のキャッチボールに一歩足を踏み入れている段階でした。

けれども、言葉の意味が十分に理解できていないことから、誤解や混乱が生じる場面もあり、小学校入学を控えて不安を抱える保護者様の想いに応えるべく、当事業所での支援が始まりました。

はじめの頃は、「今これがしたい」「いや、したくない」といった気持ちが先行し、それが叶わない時には涙がこぼれる姿も見られました。

そんなお友だちに、まず取り組んだのは「言葉の使い方を学び、自分の思いを整理して伝えること」。

絵カードや単語カード、音読や会話の練習、日常の出来事を話す時間を通して、「どうしたいか」を伝える練習を重ねていきました。

 

また、ぬり絵やお絵かきなどの好きな活動を通じて、職員と自然に会話が生まれるような環境づくりも大切にしました。

「先生、これ見て!」「わたしも〇〇が好き!」と、会話のやりとりがつながっていく経験が、お友だちのことばの力をゆっくりと育てていきました。

小集団での活動も積極的に取り入れました。同じ学校や学年の近いお友だちと一緒に製作やゲームを行うことで、他児とのやりとりの機会を自然と増やしていきました。最初はうまく伝えられなかったり、気持ちが先に出てしまったりすることもありましたが、職員がそばで見守り、言葉の補い方ややりとりのコツを伝えていくことで、少しずつやりとりがスムーズに。

通い始めて1年ほどが経ち、涙を見せることもぐんと減りました。

活動中に「わからない」と自分から言えたり、「計算できるよ、見て」と自信たっぷりに取り組む姿が見られるようになったことは、大きな成長の証です。

学習では、難しさを感じる単元では前学年に戻って丁寧に復習し、やり遂げる経験を重ねています。

また、工作やぬり絵など得意な分野では、出来上がった作品を「見て!」と披露してくれる姿も。手先の不器用さが見られた部分では、ひも通しやはさみの練習などを楽しく取り入れ、道具の扱いにも少しずつ自信を持てるようになってきました。

 

今では、年下の新しいお友だちにも自分から声をかけるなど、関わりの幅も広がっています。相手の話を最後まで聞く、自分の考えを言葉で伝える、苦手なことにも前向きに取り組む——そんな日々の積み重ねが、お友だちの確かな力となっています。

これからも、彼女の”わかりたい・伝えたい”気持ちに寄り添いながら、小さな自信を大きな力へと育てていきたいと思います。

 

COMPASS発達支援センター丸亀Believe

所在地:香川県丸亀市土器町東8-260

連絡先:0877-43-7338

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
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