COMPASS.Sunny 伝えたい気持ちが言葉になるまで

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS.Sunnyに通う5歳の男の子、お友だちの成長ストーリーです。

思いを伝える手段が限られ、気持ちの行き場が“いたずら”や“ひっくり返る”行動に現れていたお友だち。でも、そのひとつひとつの行動には、「伝えたい」「わかってほしい」気持ちが込められていました。

初めての利用は2024年6月。言葉は単語〜2語文程度で、オウム返しも見られました。自分の気持ちが伝わらないことへのもどかしさから、泣いたり大きな声を出したりする姿もありました。集団活動への参加が難しく、興味のあることにまっすぐ向かってしまう姿も見られました。

 

そんなお友だちにとってのスタートは、「安心して自分を出せる場づくり」から。先生たちはまず、お友だちの気持ちを丁寧に代弁しながら、「〜ください」「〜がしたいです」といった表現を繰り返し伝えました。そして、「しょうぼうしゃ!」というひとことを、「ほんとね、消防車がいるね、赤くてかっこいいね」とふくらませる関わりを続けました。

集団が苦手なお友だちに対しては、まず個別活動を通じて得意なこと(数字、パズル、国旗カードなど)を活かした学びを展開。成功体験を重ねていく中で、少しずつ「みんなと一緒」が楽しいことへと変わっていきました。順番を待つ、自分の名前が呼ばれたら動く、簡単なルールに沿って動ける場面も増えていきました。

利用から半年ほど経った12月ごろ。お友だちは来所後に自分で荷物を片付け、手洗いに取り組む姿が見られるように。嫌なことがあったときにも、泣く前に言葉で「いや」「したくない」と伝えられるようになってきました。職員の促しや模倣から始まったコミュニケーションも、今では家族やお友だちに自分から話しかける機会が増え、やり取りがとてもスムーズになってきました。

集団活動にも自信を持って取り組めるようになり、お友だちの名前を覚えて関わる姿も増えてきました。ひらがなや数字も読めるお友だちは、今後は「書ける」ことを目指して、小学校に向けたステップを一つずつ進めています。

「わざといたずらする」ではなく、「伝えたかったんだね」と見守る関わりの中で、言葉も行動も落ち着きと自信を増していったお友だち。これからも、その小さな“伝えたい”を大切に育てていきたいと思います。

COMPASS.Sunny

所在地:長崎県諫早市泉町19-17 渡部ビル1階

連絡先:0957-47-5238

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