COMPASS発達支援センター須崎 “できる”がつながる、落ち着きの時間

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター須崎に通う小学1年生のお友だちの成長の物語です。
落ち着いて座っていられなかったり、思いが通らないと大きな声で泣いてしまったり。そんな彼が、周囲と一緒に活動する喜びを知り、落ち着いた姿で過ごせるようになるまでの道のりをご紹介します。

初めての来所は昨年の夏。保護者様からは、「協調性を育てたい」「落ち着いて行動できるようになってほしい」「危険な行動が心配」「癇癪が減ってほしい」「手先の不器用さが気になる」「ひらがなや数字の読み書きもできるようになってほしい」と、たくさんの願いが寄せられていました。

当初は制止が難しく、走り回ってしまうことも多くありました。ルールの理解も難しく、活動への参加に戸惑う様子もありました。

そんなお友だちに対し、まず行ったのは、活動の流れを見通せるようにスケジュール提示をすること。また、パズルやブロックなど、本人の好きな活動を中心に構成し、安心して座って過ごせる環境を整えていきました。

活動の前にはボール遊びなど体を動かす時間を設け、エネルギーを発散してから机上課題に取り組むように工夫。スプーンの練習や紐通し、シール貼り、てんつなぎなど、手指の巧緻性を育てるトレーニングにもコツコツ取り組みました。指先の動きが少しずつスムーズになり、お箸や鉛筆を使う活動にも意欲的に向かうようになりました。

文字や数字の読み書きに関しては、「もじのおけいこプリント」や「かずのおけいこプリント」を活用。好きなキャラクターの名前をなぞり書きするなど、興味を引き出しながら取り組んできました。

また、他児との関わりも大切な支援の柱となりました。おもちゃを譲ったり、順番を待つことが難しい場面では、職員が間に入りながら双方の思いを言葉にして伝え合う支援を継続。そうすることで、「貸して」「ありがとう」「ごめんね」といった言葉が自然と出るようになり、人とのやりとりが少しずつ楽しくなってきたようです。

利用から半年が経った頃には、活動前の離席も減り、着座姿勢が安定。自分の気持ちをことばで伝えられる場面も増え、癇癪も落ち着いてきました。さらに異年齢の友達に対して「それは危ないよ」と声をかける姿が見られるなど、ルールを守る意識も芽生えてきています。

保護者様からも、「思いを伝えられるようになって、癇癪が減った」「手先のトレーニングを積み重ねたことで、お箸や鉛筆を使う活動にも意欲が見られる」「他の子と関わることが楽しくなり、自信がついてきた」と、うれしいお言葉をいただいています。

これからも、彼の「やってみたい」「できた!」を大切にしながら、社会の中で安心して過ごせる力を育てていきたいと思います。

COMPASS発達支援センター須崎

所在地:高知県須崎市緑町9-27 須崎保岡ビル2F

連絡先:0889-43-9328

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