COMPASS発達支援センターしまんと 発語無しから「いち、に、さん」と言えた日

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センターしまんとに通う年中のお友だちのエピソードです。

通い始めた当初、お友だちはまだ言葉が出ておらず、自分の気持ちをうまく伝えることができませんでした。大きな声が苦手で、お姉ちゃんの声に驚いて噛みついてしまったり、失敗するとおでこを床にぶつけることもありました。視線も合いにくく、遊びは一人で過ごすことが多かったそうです。

日常生活の中でも、フォークやお箸を使うのが難しく、衣服の着脱などもひとりではできませんでした。保護者様は「まずは言葉が出てほしい」「日常生活の動作を身につけてほしい」と、思いを託してCOMPASSに通所されました。

そこで私たちは、まず「ことば」と「生活動作」の2つに焦点を当てた支援を進めていきました。

ことばの支援では、お口の体操(あいうべ・パタカラ体操)や絵カード、絵本などを活用し、楽しく発語に取り組めるよう工夫しました。好きな遊びや教材に注目し、興味を持てる場面から声かけを重ねました。

一方、生活動作の面では、コイン落としや棒通し、スプーン練習、タオルの引っ張り合いなどの活動を通して、指先の感覚や握力を育てました。活動の合間には、職員とのやりとりを大切にしながら、少しずつ集団の場にも関われるよう支援を進めました。

療育を進める中では、噛みつきなどの行動も見られましたが、個室で1対1の安心できる環境を整え、本児にとって分かりやすい関わり方を丁寧に探っていきました。集中が切れやすい場面では、遊びの量や時間を調整し、切り替えやすいよう支援しました。

通所開始から3カ月ほどが経つ頃、変化の兆しが現れました。

お口の体操のイラストを見て、療育中ではなく余暇の時間に「あいうべー」と発語したり、「いや」という言葉で気持ちを伝えられるようになったりと、少しずつことばが育ちはじめました。数字やひらがなにも興味を持ち、「いち、に、さん、よん」「あ、い、う、え、お」と自分から言う場面も見られるようになりました。

靴の脱ぎ履きも、やり方を伝えると自分でできるようになり、指示を受けて行動に移せることも増えてきています。

保護者様からは、「家でもお口の体操を鏡の前でやっている」との報告がありました。また、保育園の行事にも参加でき、皆の前で自分の名前を言っていたことを嬉しそうに教えてくださいました。

これからも、ことばを増やしながら他者との関わりを少しずつ広げ、自分の身の回りのことを自分の力でできるようになることを目標に、支援を続けていきます。

 

COMPASS発達支援センターしまんと

所在地:高知県四万十市右山天神町4-31 土居ビル2F

連絡先:0880-34-8328

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