こんにちは。今回は、COMPASS中津Neo に通う、小学校1年生のお友だちの成長の記録をご紹介します。

このお友だちは、利用を始めたころ、遊びたくて気持ちが高ぶると、つい強く声を出してしまったり、お友だちとの距離感が近すぎて意図せず体に接触してしまったりすることがありました。相談があったり、周囲とのトラブルにつながることもあって、クラスや遊びの場では「自分の気持ちが先行する」「みんなと同じペースについていくのがむずかしい」という悩みもありました。

支援では、「落ち着いて行動する」「言葉でやりとりする」「集団の中で安心して過ごす」という３つを柱にしました。

まず、落ち着いて行動できているお友だちを“かっこいいモデル”と位置づけ、その姿を見せることで「こうなりたい」という気持ちを育てました。良い行動をしたらしっかりほめ、「いいね」「上手だね」と声をかけながら、自分の行動を振り返るきっかけを大切にしました。

また、遊びや活動の中で、手を広げてお友だちとの一定の距離を保つよう促したり、静かタイムを取り入れてクールダウンの時間を設けることで、感情が高ぶっても“落ち着くスイッチ”を学べる場を作りました。

言葉のやり取りも支援の中心でした。50音表のプリントや絵カード、手遊び歌などを使い、語彙に触れる機会を増やしました。特にお友だちと何かを共有するとき、「こっちだよ」「いっしょにやろう」といった簡単な言葉が使いやすいよう、日常の中で声かけを繰り返しました。

利用から約2か月ほどたった頃から、少しずつ変化が見え始めました。

声の大きさを自分でコントロールできるようになり、「待つ・話す・聞く」といった切り替えもスムーズになりました。

そして今では、お友だちと遊ぶ中で自然に「こっちだよ」「こうしたらいいよ」と、自分から声をかけて一緒に遊ぶ姿が見られるようになってきています。

保護者様からは、「家でも“お友だちと遊びたい”と言うようになった」「少しずつ落ち着きが出てきて安心感がある」と嬉しい声をいただいています。指導員たちも、お友だちの“やさしさ”や“思いやり”が少しずつ芽生えていることを感じ、成長の手応えを実感しています。

今後は、語彙や言葉の数を増やしながら、集団でのルール理解や協調性、自分の気持ちのコントロールをさらに安定させていきたいと考えています。お友だちの世界が、これからもっと広がっていくよう、温かく見守り、支援を続けてまいります。

COMPASS中津Ｎeo

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