COMPASS発達支援センター善通寺 色えんぴつを握ってはじまる模倣と関わりの変化

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター善通寺に通う、小学4年生のお友だちの成長の様子です。

お友だちは今年の春、系列事業所から善通寺へと場所を変えて、新たなスタートを切りました。最初は、発語がなく、意思表示が難しい状態。気候や睡眠の影響を受けて気分が大きく揺れることもあり、その日の支援のアプローチには毎回細やかな工夫が求められました。

それでも、職員と一緒に少しずつ、できることを増やしていきました。

大好きな絵カードでことばに触れる時間を大切にし、微細運動や運筆トレーニング、集団活動なども意欲的に取り入れました。お友だちの「やってみよう」という気持ちを支えるために、集団の場では職員がそばで見守り、安心できる環境を整えました。

開始から2か月ほど経った6月、変化が見え始めました。運動遊びでは準備体操の動きを真似しようとする姿が多く見られるようになり、集団製作では色鉛筆をしっかりと握って、これまでにないほど熱心に紙に色を塗る様子も見られました。

「まだ喃語だけど、口の動きはだいぶ真似できるようになってきたよ」

「鉛筆を嫌がらずに持って塗れるようになってきたね」

そんな職員の声に、お友だちの表情がふっと和らぎます。

また、排せつの場面では、ドラえもんの巾着袋を職員に手渡すことで「トイレに行きたい」と伝えることができるようになりました。夏休みに入り、プール活動などで失敗が増えたこともありましたが、それでも“自分で伝える”という力が育っていることは、大きな前進です。

お友だちは今、模倣や手先の動きに集中できる時間が少しずつ伸び、集団活動にも意欲を見せています。ことばで気持ちを伝えることはまだ難しいものの、絵カードや身ぶり、そして色鉛筆で描かれた線には、お友だちなりの思いが込められています。

今後もCOMPASSでは、日々の関わりや活動を通して、お友だちが自分の気持ちを表現できる場面を少しずつ増やしていけるよう支援してまいります。

COMPASS発達支援センター善通寺

所在地:香川県善通寺市金蔵寺町43-1

連絡先:087-735-9538

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
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