COMPASS発達支援センター丸亀 癇癪と向き合い、「できない」が「やってみる」に変わるまで

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター丸亀に通う、小学3年生のお友だちのエピソードです。

利用が始まった頃、お友だちは「思い通りにならない」と強い癇癪を起こしたり、お友だちに手が出てしまったりすることがありました。職員の問いかけにも「分からない」とだけ返す場面が多く、やりとりとしての会話はまだ難しい状態でした。注意が逸れやすく、準備や着替えにも時間がかかってしまうことも……

保護者様は「泣くことや暴力ではなく、自分で落ち着く方法を見つけられるようになってほしい」「一方通行でない言葉のやり取りができるようになってほしい」と願っておられました。

そこでCOMPASSでは、お友だちにとって“取り組みやすい”課題からスタートし、「3つお勉強するよ」という明確なルーティンを作ることで、少しずつ療育の時間に集中できるよう工夫しました。

特に好きな活動であるシール貼りを、ひらがなや数字のマッチングに取り入れたり、小集団の活動(宝さがしやカードゲームなど)に繋げたりすることで、「やってみようかな」という気持ちを引き出していきました。

「難しい」「できない」とすぐにあきらめてしまうこともありましたが、繰り返しの中で“できた”経験を積み重ねることで、自信と挑戦心が芽生えてきました。

2年生になり支援学校へ転校し、環境に慣れてきた頃から、次第に落ち着いて過ごせるようになり、感情のコントロールも安定してきました。今では療育中、最初から最後まで着座を維持できるようになり、活動にも主体的に取り組めています。

お友だちの大きな変化のひとつは、「ことばで伝える力」が育ってきたことです。癇癪や暴力で気持ちを表すのではなく、「これは使わないで」「静かなところで過ごしたい」と自分の希望を言葉にすることができるようになってきました。

おもちゃの貸し借りの場面でも、以前のように混乱することは少なくなり、他のお友だちの様子を気にかける姿も見られるようになっています。

保護者様も、「ことばで説明できるようになったのは本当にうれしい変化」と話され、職員も成長の瞬間に立ち会えることに喜びを感じています。

今後も、ことばの幅を広げていけるよう、たくさん声をかけながら、他のお友達とのかかわり方も丁寧に支援してまいります。

 

COMPASS発達支援センター丸亀

所在地:香川県丸亀市土器町東2-75-1

連絡先:0877-85-3428

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧