COMPASS.Clover 「暑い」「痛い」を伝えたくて育ってきた言葉と気持ち

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS.Cloverに通う、小学1年生のお友だちの成長記録です。

通い始めた当初、お友だちは思い通りにならない場面で癇癪を起こし、自傷や他害の行動が見られました。着座も難しく、常に飛び跳ねていたり、電気のスイッチのオンオフを繰り返したりする様子が見られました。排泄もまだオムツで過ごしていて、自分の気持ちをうまく言葉にすることもできませんでした。

保護者様は、支援級か支援学校かで悩まれる中で、「45分の授業時間に座って過ごせるように」「トイレの自立を目指したい」「“暑い”“痛い”などの気持ちを言葉で伝えてほしい」という願いを込めて、Cloverに通うことを決められました。

Cloverでは、まず「楽しく通うこと」を目標に、安心できる環境づくりを大切にしました。大好きな絵カードを使って発語を促したり、ルールのある運動遊びを取り入れて、少しずつ「待つ」「交代する」といった社会的なルールを学んだりする支援を行っていきました。

集団の中で難しさがある場合は、個別に絵や写真を使ってルールを視覚的に伝えたり、舌や口の体操で口まわりの筋力をつけたりと、細やかな工夫も欠かしませんでした。

 

当初は、注意されるとさらに興奮してしまう様子もありましたが、職員が淡々とした口調で対応することで、少しずつ落ち着いて反応できるようになっていきました。質問の仕方によってはオウム返しになることもあったため、伝えやすい問いかけ方を模索しながら支援を続けました。

明らかな変化が見られたのは、通い始めて半年が過ぎた頃から。そして1年が経つ頃には、より多くの成長が見えてきました。

排泄面では、通所開始からわずか4回目にはトイレに嫌がらずに行けるようになり、声かけをすればオムツを外してトイレでの排泄ができるようになりました。着座も安定し、活動や運動療育中に「待つ」ことができる時間も増えてきました。

まだ他のお友だちと関わる場面は少ないものの、「○○先生いないね」「○○くん今日いないの?」と、職員やお友だちの名前を覚えて、気にかける言葉が聞かれるようになりました。「暑い」「痛い」など、二語文で気持ちを伝えられる場面も増えてきています。

保護者様も、「名前を覚えて声に出してくれるなんて」と喜んでくださり、職員もその成長を日々実感しています。

今後は、細かい作業にも少しずつ取り組みながら、集中力を高める療育を行っていきます。また、意味の理解が難しくて離席しやすい活動では、個別に視覚的なサポートを重ねていきます。他のお友だちと関わる機会も増やせるよう、活動内容に工夫を加えて支援を続けていきます。

 

COMPASS.Clover

所在地:香川県高松市木太町5009-4

連絡先:087-814-3538

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