COMPASS・下関 できないと泣いていた子が「やって」と言えた日

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS・下関に通う、小学1年生のお友だちのエピソードです。

初めて出会った頃、お友だちは「自分でやりたい」という気持ちは強くあるのに、うまくできなかったり、介助されることに不快感を示したりする場面が多く見られました。気持ちの切り替えも難しく、場面が変わると癇癪を起こすこともありました。排泄にも興味はあるけれど、自分の意思をうまく伝えられないことが保護者様の悩みでした。

まず、「ことばで伝える」「自分でやってみる」ための環境を丁寧に整えることから支援をスタートしました。

発語を促すために、50音の唱和や絵カード、あいうべ体操、手遊びを通じて、日々の関わりの中にことばに触れる機会を増やしました。介助については、不必要な声かけや手出しを控え、お友だちが“自分でやりたい”気持ちを大切にできるよう、じっと見守る場面を増やしていきました。

排泄面では、成功体験を重ねながら「できた」という自信を育てることを大切にしました。支援では、補助便座を使わずに指導員の支えで排泄を行う練習を始め、紙パンツから布パンツへの切り替えにもチャレンジしています。

少しずつ活動の中での順番やルールも理解できるようになり、支援開始から1年が経った頃には大きな変化が見られるようになってきました。

最近では、お友だちは好きな歌をよく口ずさみ、ことばの数も増えています。衣服の着脱や靴を履くことも自分でできるようになり、支援員が手伝おうとすると「自分でやる」と意思表示をする場面も増えてきました。

そして何より印象的だったのは、「できない」と泣いていたあの頃から、「やって」とことばで助けを求められるようになったことです。

保護者様も、お友だちが環境の変化に前向きに取り組めるようになり、お友だちとの関わりも楽しんでいる様子に大変喜ばれていました。

これからもCOMPASSでは、お友だちの「やってみたい」「できるようになりたい」という気持ちに寄り添いながら、生活面・学習面の両方で力をつけていけるよう、丁寧に支援を続けてまいります。

 

COMPASS・下関

所在地:山口県下関市綾羅木本町2-2−1 新田ビル1F

連絡先:083-227-4328

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