COMPASS高松 君と過ごした6年分の・・・

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松のお友達は6年間の歩みを終え、今月卒業となりました。
利用開始当時のお友達は時間の感覚が曖昧でした。


時間や予定の変更に対応することが難しいため、臨機応変に対応できるように成長を促し、時間の感覚を身につけ、社会で必要になる生活面での自立を目指すことが目標とされました。

通い始めた頃は中学生になったばかり。
お友達はとても恥ずかしがり屋で、挨拶の声もか細く、うつむきがちだったそうです。

やがて、学校が終わってから毎週数回COMPASSへ通うことがお友達の日常となっていきました。
まず、買い物を想定してお金のやりとりの練習をします。
最初はお金の選択と支払いやお釣りの計算を自力で計算してみますが、苦手意識がブレーキとなり、度々パニックになる様子を見せていました。
できないと思うと、ひどく落胆する様子を見せるお友達です。

そこでCOMPASSでは、計算力ではなく自立した生活が目的であることに立ち帰ります。
数量の把握が苦手なお友達は、時間やお金に対しても数字がつくものにちょっとアレルギーな感じです。
そこで計算力の向上は無理強いをせず、電卓を使って正しい記号や数字を入力することに切り替えました。

時計、お金はなかなか理解が難しく、数の増減はお友達を混乱させるものだったようです。
楽しく取り組めるようにと5段とびの数え方を習得したり、実際に学校からもらってきたプリントを活用して実践的な学びを行います。

それらのプリントは、遠足や実習について、予定時間や費用が記載されていたものでした。
手触りを確かめながら手のひらに経験を載せるというような感じでしょうか?
実際に体験する予定が遅くなったら? 何時間かかる? 費用が全部でいくら? といった、イメージしやすい例題は、お友達にほっこり笑顔を誘います。

お友達と過ごす6度の四季の間には、たくさんの人々との触れ合いがありました。
たくさんの学びの場と、楽しいイベントがありました。
春、COMPASSが初めてという小さなお友達が入ってくると、優しく話しかけてコミュニケーションを取る姿に、年長者としての意識の成長がみられます。

楽しく学ぶこと、きちんと身につくように導くことを目指したCOMPASSの日々は、繰り返し繰り返し、何度も何度も「できた!」「できたね!」と言葉を交わしながら喜びの体験が積み重ねられ、優しく流れていきました。

今では時計を正確に読めて、時間の感覚を掴んだお友達は1日の流れを把握しながら生活を送れるようになったお友達。
また学校であったことを話したり、年下のお友達を気遣う成長を見せ、下を向いて恥ずかしそうに挨拶をしていた頃を思い出せない程、、イベントにも積極的に参加したり、お世話をしたり、お手伝いしてくれたりと楽しい思い出がたくさん増えました。


卒業にあたり保護者様からもCOMPASSへ感謝のお手紙をいただきました。

「この6年間、中学から高校まで1つ1つステップアップし、人との関わりや年下のお友達への関わりなど、家では経験できない大きな宝を手にしました。スタッフのみなさまありがとうございました。」

卒業するお友達、実は、お友達がCOMPASS高松での卒業生第一号です。
最後の利用日に、お友達は「寂しい・・・」と大号泣でした。
ご家庭では先生たちから寄せられた寄せ書きをずっと見てくれているのだそうです。
穏やかで優しいお友達と別れるのは先生も耐えがたく、とても寂しい思いで胸がいっぱいです。
ですが、光り輝く新しい世界に旅立つ力を得たお友達を優しく迎えようと未来の扉が開かれています。
名残惜しい気持ちはそっと胸にしまい、先生たちは去りゆくお友達の背中を誇らしく最後までしっかりと見届けたのでした。

COMPASS発達支援センター高松
所在地:〒761-8071
    香川県高松市伏石町2155番地18 フィット伏石 Ⅰ 号棟
連絡先:087-864-5823

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