COMPASS丸亀Wish 移行支援で伝えきれないもの

月曜日のCOMPASSです。
幼少期にCOMPASSのセンターで過ごし、放課後デイになってからはWishに移ってきたお友達。
保護者様は、環境の変化に順応でき、大きな集団で過ごせるようになってほしいと語られていました。
あまり自発的な発言がないとのことで、保護者様は「言葉で自分の気持ちを伝えられるようになること。」も願っておられました。

Wishの最初の個別支援計画には「発語が増えて話せる言葉を増やすこと。」「集団行動を通してルールやマナーを学ぶこと。」 「生活動作を身に着けたり、基本的生活習慣を身に着けること。」そして「数への興味を引き出していくこと。」が設定され、お友達との日々が始まりました。

Wishの初日。
これまで通っていたセンターとは違う新しい場所に、お友達は泣いてなかなか建物に入れなかったそうです。
終日落ち着かず不安な様子を見せていたお友達は、着座も十分にできず、短時間で離席してしまうため、小部屋に移って療育を行なったと聞いています。

まずはWishに慣れてもらうことからだと、様子を見ながらのスタートとなりました。
課題は色々と準備されたものの、お友達が興味を示すものから徐々に取り組んでみて、少しずつ集中できる時間を長くして行ったそうです。
暫くするとWishにも慣れてきた様子を見せて、この場所で過ごすルーティンが形成され、着座も長くなってきたようです。
「言葉」を知り、伝えるために、まず「ください。」や「出して。」など、お友達の気持ちを表す表現から始めます。
先生が掌を前で組んで「ください。」という仕草をやってみせ、言葉を添えてお友達に伝えます。

今度はお友達の番です。
その言葉の復唱をうながし、ちゃんと言えたら先生がおもちゃを手のひらに乗せてくれます。
「ください。」と言いさえすれば、その要求がちゃんと叶います。
この経験を数多く積んで、自発的な発語を引き出せるようにと導きを継続していきました。

とはいえ、すんなりと療育の成果が出たり、素直に従ってくれることばかりではありませんでした。
指示に従ってはくれますが、お友達には特別なこだわりがあり、それを手放すことができませんでした。
例えば色の順番、好きな絵本に限って読むなどに特にこだわりが強いようでした。
また、他のお友達と一緒にと準備した同じ課題も、特にそれが初めてであれば同じように取り組むことは難しいようでした。
その度に、お友達が落ち着いてじっくり取り組めるように小部屋に移動して集中できるように試みました。

Wishに通い始めて4ヶ月くらいが経った頃少し様子が変わってきました。
時間の経過とともにお友達の意識に起きた変化が、課題への取り組みや行動に現れてきました。
頻繁に個室を利用する時間だけでなく、他のお友達と同じ部屋で皆と同じ教材に取り組むことができるようになりました。
また学習課題ではひらがなや数字を覚え、プリントも嫌がることなく頑張れています。

最近では苦手な新しい環境でも、馴染むまでにかかる時間が早くなってきました。
余暇の時間にも、それが当たり前のように一人で過ごしていたのですが、少しずつ周りのお友達が気になり出しているようです。
言葉は完璧というにはまだ不十分でクレーンで伝えることもあるそうですが、オウム返しでは言える言葉が多くなってきました。
「ちょうだい。」「ありがとう。」「だいじょーぶ?」等の言葉は自発的に口にできるまでになってきたそうです。

お正月明けにWishで行われた「書き初め」。
練習を始めた頃は、文字というよりただ塗りつぶしていた「水習字」で、「うし」と書けたことに、先生はびっくりして大喜びでした。
今月からお友達は通う距離などの事情で、系列の丸亀に移りましたが、Wishで最初に見せていた戸惑う様子もなく、元気に通っているそうです。
現在のお友達の様子、これまで達成した事柄とこれからの課題などを移行支援シートに記載しながら、言葉にできない、載せきれないたくさんの思い出が蘇ってきたそうです。
これから進級していくお友達の可能性を信じて、またいつか会える時に最高の笑顔を期待して見送るのでした。

COMPASS発達支援センター丸亀Wish
所在地:〒763-0091
    香川県丸亀市川西町北2034-2
連絡先:0877-35-8328

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