COMPASS佐賀中央 自分から動くこと(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS佐賀中央に2月から通い始めたばかりのお友達。
保護者様は相談にみえられたとき「座って学習できるようになって欲しい。」と話しておられたと言います。
また近い将来の小学校への就学を視野に入れ、身の回りのことを自分でできるようになって欲しいと成長を願っておられました。

保護者様の願いに寄り添って、COMPASSで作成した個別の支援計画には、着座して取り組めるようになることを当面の目標とします。
そして、何よりもまだ5歳のお友達がCOMPASSでリラックスできるようになること、そしてここで出会ったお友達同士で楽しく過ごせるようになって欲しいと考えました。

こうしてお友達と取り組む日々が始まります。
COMPASSに到着すると全てのお友達は、玄関での挨拶、靴や鞄を自分でしまう、検温、トイレに行く、そして手を洗い、着座して先生の指示を待つという一連のルーティン動作を行います。
帰りにも同じようなルーティンがあり、それは自分で荷物を片付け、自分で靴を履き、きちんと挨拶をして退出するという決まりごとです。

最初からできるお友達はいないのが当たり前ですので、先生が寄り添ってやって見せ、次いで見守り、やがて一人でルーティンをこなせるように促していきます。
ところがこのルーティンでお友達の「困った」が顔をのぞかせます。
活動が終わり、帰る時間が来ても、お友達は自分の荷物を整理できないでいました。
先生が手伝って整理してて渡しますが、今度は荷物を自分で持とうとしないのだそうです。

また、先生が座るように指示を出しても着座してくれません。
一瞬着座したと思いきや、あっという間に離席して、目についた場所に行ってしまいます。
これでは活動がいつまでも始められないので、姿勢を低くしてお友達と同じ目線で座るように話す先生です。
課題を提示して「やってみよう!」と勧めますが、少しやってみて思うようにいかないと、寝転がって動かなくなってしまうのだそうです。
しばらくの間、離席や頑固な抵抗は続き、先生はその都度声をかけ、自分の意思で戻ってくるように促し続けました。

お友達は話を聞くことも、話すこともできました。
ただ言葉によっては不明瞭で伝わりにくいこともあったので、あいうべ体操などで発音の矯正にも取り組みました。
語彙の増加や認知の向上を目指した絵カード、あいうえお表唱和、プリントはA1などを提示し、少しぎこちない手先・指先の訓練としてビーズひも通しにも挑戦しました。

日を追うごとに、お友達はCOMPASSを理解し、どんなふうに過ごすのかもわかってきたようでした。
顔馴染みになったお友達を意識し始め、一緒に遊ぼうと近づく様子も見られました。
ところがそのお友達が使っている玩具を欲しがり、貸してくれない!と怒りだし、泣き出してしまいます。
先生は「順番だよ。」そう優しく諭し、寄り添ってお友達と一緒に数を数えました。
そうしてふたりで一緒に数を数える様子が見られるようになり、少しずつ春の気配を感じる頃にはお友達の「待つ」ことができる時間が少しずつ延びていきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター佐賀中央
所在地:〒849-0922
    佐賀市高木瀬東1丁目1-6-1
連絡先:0952-97-7358

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