【鍋島】「伝えたい」が言葉に!「手伝って」「ください」が言えるように

こんにちは。COMPASSです。
「トイレ」と自分から教えてくれた。
「一緒に遊ぼう」と誘ってくれた。
日々の生活の中で見られるそんな小さな変化は、お子さまの大きな成長につながっています。
今回は、自分の思いを少しずつ言葉で伝えられるようになった、鍋島に通うお友だちの成長をご紹介します。

利用開始当初のお友だちからは自発的な発語がほとんど聞かれず、自分の気持ちを相手に伝えることが難しかったようです。
職員の言葉を理解することも難しく、思いがうまく伝わらないときには、その相手が誰であっても掴みかかったり、教材を破ったり、鉛筆を投げたりすることもあったそうです。
食事にも苦手なものが多く、お友だちが食べられるものが限られていました。

保護者様は、”楽しくおしゃべりをしながら自分の気持ちを伝えられるようになること”や、”トイレや食事など身の回りのことを少しずつ自分でできるようになること”を願われていました。
また、「待って」「後で」といった言葉を理解してくれるようになり、気持ちの切り替えを学んでくれること、「してよいこと」「してはいけないこと」を少しずつ理解できるようになることも目標の一つでした。

COMPASSでは、まず「伝えたい」という気持ちを相手に届けるという経験を増やすため、絵カードを使ったコミュニケーションを取り入れました。
自分の気持ちを伝えるために、「手伝って」「遊ぼう」などの『絵カード』を使ったコミュニケーションを取り入れました。
口や舌の体操では、「お・い・う・え・お」の口の動きを毎回練習し、絵カードを使って職員の言葉を復唱する取り組みも重ねていきました。

日常生活では、次に何をするのかが分かりやすいように「トランジッション(移行)カード」を活用し、職員から声をかけられる前に、自分でカードを確認して行動できるよう促しました。
鉛筆やお箸は握るように持つことが多かったため、お箸の練習や文字のなぞり書きを通して、指先を使う経験も重ねました。
支援を進める中では、気持ちが崩れたきっかけが分かりにくく、突然教材を破ったり、物を投げたりする場面もありました。

そのため、お友だちの様子を丁寧に見ながら、絵カードなど目で見て分かる方法を取り入れ、気持ちや要求を伝えやすくするとともに、活動の見通しを持って過ごせるよう支援を続けました。
食事についても無理に食べるよう促すのではなく、初めに「10回だけね!」と挑戦する回数の指示を伝え、あらかじめ見通しを伝え、「1、2、3…」と一緒に数えながら挑戦する経験を重ねました。
やがて、お友だちはこれまで食べたことのないものや、苦手だったものにも少しずつ口を開けて挑戦しようとする姿を見せるようになりました。

こうした積み重ねの中で、年長さんの10月頃から少しずつ変化が見られるようになりました。
今では、「これ何?」と尋ねると「りんご」「ねこ」など、知っているものの名前を答えたり、職員の言葉を聞いて3〜4文字程度の言葉を復唱したりできるようになっています。
自分の気持ちや要求を、相手に伝えようとする姿も増えてきました。

欲しいものがあるときには、職員の促しを受けながら「ください」、助けてほしいときは「手伝って」と言葉で伝えられるようになりました。
以前より職員と目を合わせることも増え、呼びかけに顔を向けたり、言葉のやり取りを楽しんだりする姿も見られています。
お友だちができることは、コミュニケーション以外にも広がっています。
鉛筆は、親指・人差し指・中指を使った三指握りで正しく持てる時間が長くなり、ひらがなや数字も見本の線を意識してなぞれるようになりました。
二つのものを見比べて「大きい」「小さい」の違いを捉える力も育っています。

ご家庭でも、服の脱ぎ着がスムーズになったり、待てる場面が増えたり、便意がある時に「トイレ」と教えてくれたりすることがあるそうです。
食べることへの興味も広がり、ご家庭以外でも食事ができるようになってきました。

職員にとってうれしいのは、できることが増えただけではありません。
それは、さまざまな経験を重ねる中で、お友だち自身に「やってみよう!」という意欲が見られるようになったことです。
今後も「できた!」という経験を大切にしながら、言葉や絵カード、絵など、お友だちが使いやすい方法で自分の気持ちや要求を伝えられるよう支援を続けてまいります。

さらに「待って」「順番」などの言葉への理解を深め、職員やお友だちとのやり取りを楽しむ経験を増やすとともに、手指の操作や食事など日常生活で自分でできることも一つずつ増やしていきます。
今回のお友だちのように、「伝わった」「できた」という経験を一つひとつ積み重ねることは、自分から人と関わったり、新しいことに挑戦したりする力へとつながっていきます。
鍋島では、お子さま一人ひとりの発達や得意なことに合わせた療育をおこない、コミュニケーションや身辺自立、学習、集団生活につながる力を育んでいます。
お子さまの成長について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

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