COMPASS発達支援センター大村 “じっとできない”からはじまった、出会い

こんにちは。今回ご紹介するのは、COMPASS発達支援センター大村に通う年中さんのお友だちです。

2024年3月、週2回の通所が始まった頃のお友だちは、気になるものが目に入るとすぐに駆け出してしまう毎日。教室での着座は難しく、職員が声をかけても返事はなく、目も合いにくい状態でした。絵本をめくるのは好きなようでしたが、内容への理解はまだ難しく、偏食も強く、「のりまきご飯しか食べない」とのこと。発語もほとんどなく、言葉のキャッチボールはまだまだこれから、という状態でした。

保護者様は「園生活に慣れて、お友だちと関わりながら過ごしてほしい」「発語を増やして会話ができるようになってほしい」と願われていました。生活面では、オムツの使用が続いていること、身の回りのことが自分でできないこと、そして給食が食べられないことにも悩まれていたそうです。

先生たちはまず、お友だちが安心して過ごせる環境づくりから始めました。パーテーションで囲まれたスペースを整え、外からの刺激を減らすことで、視覚的に落ち着ける空間を作りました。また、着座の前にはプレイルームで体をたっぷり動かし、感覚的な満足感を得たあとに活動へ入る流れを整えることで、スムーズな切り替えを支援しました。

活動の中では、絵カードやパズル、動物のイラストなどお友だちの「好き」をたっぷり取り入れました。「さる」「こま」などの言葉がふと口から出ることもあり、少しずつ単語の発語が増えていきました。ひらがなや数字への興味も見られるようになり、自分でひらがなのプリントを選んで取り組む姿も見られています。

支援開始から半年が経った7月頃には、自分から着席して、45分間活動に集中できるようになりました。視線も合うようになり、先生の声かけに反応して行動で応える場面も増えてきました。簡単な片付けも、自分から取り組む姿が見られています。

園生活でも少しずつ変化が表れてきました。加配の先生とともにクラスの中で楽しく過ごすことができるようになり、自分の水筒やバッグの準備ができるようになったり、「数字のうた」や「おべんとうばこのうた」を楽しそうに歌う様子も聞かれるようになってきました。

まだ、トイレの自立や会話的なコミュニケーションなど、これから取り組んでいく課題はありますが、お友だちは今、確かに“変わり始めている”ところにいます。

 

これからも、先生やお友だちとの関わりの中で、言葉と気持ちがつながる経験を重ねながら、「一緒にいるって楽しい」をたくさん感じていけますように。

COMPASS発達支援センター大村

所在地:長崎県大村市富の原1丁目1537

連絡先:0957-47-7838

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